彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

浜崎貴司Gachi高野山開創1200年記念スペシャルに行ってきました!

弘法大師が開いた真言密教の聖地、高野山で行われたアコースティックライブ、浜崎貴司Gachi高野山開創1200年記念スペシャルに行ってきました!

 

浜崎貴司Gachi 高野山開創1200年記念スペシャル

 

3代目イカ天キング(といってもわからない人が増えてきてるのでしょうか)Flying Kidsのボーカルでもある浜崎貴司さんが主催している、アコースティックと歌だけで勝負するぜというコンセプトの「Gachi」。今回はそのスペシャルバージョンで、場所も、ラインナップも特別です。なにしろ、高野山の金堂でやってしまうんですからね!

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参加者は、浜崎貴司のほか、YO-KING、山内総一郎、つじあやの、根本要、吉井和哉、スガシカオ。

 

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セトリは以下のとおり。

 

1.声明(稲葉法研)
2.GACHIのテーマ(全員)
3.デイ・ドリーム・ビリーバー(全員)
4.Hey!みんな元気かい?(YO-KING)
5.どか〜ん(YO-KING)
6.空にまいあがれ
7.サマーヌード(YO-KING+浜崎貴司+山内総一郎)
8.ブルー(山内総一郎)
9.虹(山内総一郎)
10.若者のすべて(山内総一郎+浜崎貴司)
11.クローバー(つじあやの)
12.愛する人へ(つじあやの)
13.風になる(つじあやの+浜崎貴司)
14.木蓮の涙(根本要)
15.今夜だけきっと(根本要)
16.いのちのこたえ(根本要+浜崎貴司+つじあやの)
17.TALI(吉井和哉)
18.CALL ME(吉井和哉)
19.JAM(吉井和哉)
20.球根(吉井和哉+浜崎貴司) 21.黄金の月(スガシカオ)
22.Progress(スガシカオ)
23.夜空ノムコウ(スガシカオ+浜崎貴司)
24.ドマナツ(浜崎貴司)
25.幸せであるように(浜崎貴司)
26.勝手にしやがれ(全員)
27.GACHIのテーマ・リプライズ(全員)
28.BEAUTIFULL!!(浜崎貴司)

 

開始まで

高野山といえば、歴史の教科書にも出てくる超メジャー寺院ですが、お昼頃に現地に着くためには、東京からは朝6時発の新幹線で大阪に向かう必要があります。もっとも、大阪からはシャトルバスが出ましたので、割とスムーズに現地に到着することができました。大阪から電車を乗り継いでいくのも、ロマンはありそうなので、時間に余裕があるときは、そちらのコースも試してみたいものです。

 

現地に到着すると、リハーサルの最中でした。客席に、吉井和哉さんと一緒にいる総君を発見。総君は、WILD BUNCHIの時と同じ、秋っぽいチェックの襟なしのシャツ。吉井和哉さん(金髪)は革ジャンです。吉井さんの芸能人オーラが凄すぎて、隣にいる総君の「普通っぽさ」が強調されていました。ていうか、吉井さんは、あれはどこにいても目立つ。華がありすぎです。真鍋かをりガンバレ!

 

山内総一郎 on stage

お弁当を食べたりして、ドキドキしながらでものんびりと、開場まで過ごしました。時間と人数から考えると、総君の持ち時間はおそらく20分程度と推測されたので、何をやるか考えながら待ちました。シャトルバスの中では、総君の紹介と合わせて「STAR」が流れたので、もしかしたら「STAR」がくるのかな?でも得意曲として「ブルー」もありだよね、フジをよく知らない人向けには「若者のすべて」かな・・・・なんて予想していました。

 

そして、開演です。

金堂に設けられたステージに、メンバーが横一列に並んでアコギを(つじあやのちゃんはウクレレを)弾く姿は壮観でゾクゾクします。音楽を本当に好きな人たちがこれからライブをするんだ!という感じがしました。そして、それをはるばるこんなところまで観に来てしまった自分も、昔からは考えられないなぁと感慨にふけったり。

 

大塔と杉林に囲まれたステージは、音もきれいに響きます。総君は、早くもご機嫌で、楽しそうに「GACHIのテーマ」を歌っていました。続いての「デイ・ドリーム・ビリーバー」では、浜崎さんから「総君、最初どうぞ」と言われて、「いえいえ、浜崎さんどうぞ」みたいなやり取りがありました(よく聞こえなかったけど、たぶん)。そういう、大勢でいるときにちょっと引っ込み思案なところは相変わらずだわ、と思いました。

 

トップバッターはYO-KINGさん。

安定の肩のチカラのぬけっぷり。「どか~ん」では、「どか~んと一発」チャッチャッチャ、のところで手拍子で盛り上がりました。皆が知ってる曲の強み。「サマーヌード」では「ギターを弾くと手が痛い」といって、総君と浜崎さんに伴奏させていました。

 

そして続いて、山内総一郎!

「こんにちわ~ 山内総一郎です!」と言って笑顔で手を振る様子は、安定のふにゃふにゃ感。

一曲目は「ブルー」

声の伸びが凄い。若さを感じました。

WILD BUNCHIのときに浜辺に響かせた歌声も、斉藤和義さんとのラジオでコラボした弾き語りも素晴らしかったけど、それに負けない、というかさらにまたそれを更新する、素晴らしい「ブルー」でした。

 

大きくなる踏切の音

さわぐ さわぐ 胸の中を

見せる事ができるのならどうなるんだろう?

 

臆病だけど 冷めない心

乗り過ごして気付くんだ 

今日もまた

 

たぶん、フジファブリックのことも、総君のこともよく知らないという人も、この日は沢山いたんじゃないかと思うのですが、そういう人たちも含めて、会場全体が歌に聴き入っている雰囲気がありました。総君の声が、しみじみと森の中に沁み渡っていくようで、また空に昇っていくようで、このステージが特別な場所だということがわかりました。

歌詞と、メロディーと、総君の人格がピッタリ合っているので、歌に「説得力」があるんでしょうね。「ブルー」は、今のこの年代の総君が歌うのが一番いいはず、と思います。

 

一曲終わって、短いMC。

「僕は関西大阪の出身なので、高野山の存在自体は知っていたんですが、来たのは初めてです」(大阪出身でなくても知ってるよ!高野山をそのへんのお寺と一緒にしたらいけないよ!)

「かいそ1200年記念ということで、こんなすごいステージで歌えることが嬉しいです」(開創っていま、ひらがなで言った!)

と、つっこみたくなったのは2カ所くらいで、一応無事にMCは終わりました。

 

「今日は雨が心配されていましたが、晴れてよかったです」との言葉に続いて、二曲目は「虹」

天気にあわせてこの曲を選んだのか、最初から決めていたのか、わかりませんが、勢いよく弾きだしたところで一旦とめて、両手で拍手をして、お客さんに手拍子を要請!

おお、会場を巻き込んでいる!

成長著しい(涙)。

お客さんもみな、手拍子をしてくれて、アップテンポですすみます。

「まわる!世界が笑う!」「まわる!」のところではちょっと巻き舌。こういうの、結構好きです。勢い余ってみたいな。

そして恒例の、「もう空が持ち上がる」のところでは、両手を思いっきり上げました。上げてる人は少なく、チラホラいる程度だったけど、「総君をめあてに見に来たファンがここにいるから!」というのを伝えたくて、(ちょっと恥ずかしかったですが)しっかり上げておりました。総君本人も、そりかえって、思いっきり持ち上げていました。

 

そして、アウトロですよ。

勢いよく、ジャカジャカ弾き始めました!出た、ギタリスト魂。

通常盤の「虹」にはこんなアウトロないんですが、アコギアレンジだとありということになったのでしょうか。WILD BUNCHIの時と同じです。ステージ右側前方、左側前方と出てきて、神業的な速弾きを見せます。なんでそんなに指が動くの。アコギなのに、激しい音色が出せるの。

 

あなた、(ギター弾いてるときはほんとに)かっこいいですよ・・・・(嬉し涙)

 

「虹」が終わると、浜崎さんがステージに現れました。

浜崎「いや~かっこいいねぇ!」(←たぶん、最後のアウトロのギターのことを言ってる)

山総「えっ そうですかぁ?」(←素)

 

天然最強。

そして、二人のコラボで「若者のすべて」をやることが告げられました。俺どのパートからだっけ?ココ?いやココですよ、みたいなやりとりのあと、総君のボーカルで始まりました。途中で入れ替わって、浜崎さんがメインボーカルで、総君が高音のコーラスでハモります。これもなかなかいい、のですが、浜崎さんの声があまりに野太すぎて、ある意味ナイーブな歌である「若者のすべて」に見事に合わない!

浜崎さんは歌上手なんですが、海を超え山を超えた大人なので、もう「若者」じゃないんだな・・・・と思いました。そういう意味では、総君はまだ「若者」なんですね。

 

(つづく)