彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

「ダンス2000」 ダンス演歌

アルバム「アラカルト」収録。作詞作曲志村正彦。歌詞も曲も志村節全開の、フジファブリック屈指のダンスナンバー。

 

アラカルト

アラカルト

 

 

およそヘンテコリンな歌詞なのである。だって、サビが「いやしかし何故に」ですよ。

 

いかしかし何故に!て!

 

ヘイヘイベイベー 空になって あの人の前で踊ろうか

意識をして 腕を振って 横目で見てしまいなよ

 

 まず、ダンスの描写から始まります。ぎこちない感じ。志村がバイト先の先輩でもあった氣志團の「One Night Carnival」に触発されて「ディスコっていいっすね」と作ったということですが、なんか入口から間違ってる感じがします。團長いわく、「こんな軽快な8ビートなのに乗り切れない曲はめずらしい。正彦の性格がでている。」

 

少しの勇気振り絞って

 

いやしかし何故に いやしかし何故に

踏み切れないでいる人よ

 

踏み切れない!隣の人こっそり見て、ちょっと意識して見よう見まねして、勇気を振り絞ってもなお、踊ることができない!チキンだ!

 

ヘイヘイベイベー 何をやったって もう遅いと言うのなら

今すぐにでも投げ出す程の 覚悟ぐらいできてるさ

 

反論がありました。そんなことないと。踊れなくても、すべてを捨て去る覚悟はできてるのだと。何を投げ出すのでしょうか?

 

いやしかに何故に

 

え?

 

いやしかし何故に 

踏み切れないでいる人よ 

 

結局踏み切れないまま終わる・・・・。しかし、この曲、踊りたくなるのです。なんというパラドクス。