「ゲスの極み乙女」の川谷絵音氏とベッキーに関する話題が巷を賑わせていますね。この川谷絵音氏は、indigo la Endというもう一つのバンドもやっています。私は、「ゲスの極み乙女」は特に興味はないのですが、indigo la Endは結構好きです。
過去にエントリーも書いています。
そこで、今回、indigo la Endの歌を、改めて聴いてみました。
「雫に恋して」
このMV,絵音氏が主演です。バンドをやってる絵音氏に、カフェの店員らしき女の子が恋をし、二人は付き合いはじめます。
ただただあなたに恋をしていた
ただただ目を見ては
随分長いことそうしてたっけな
片時も忘れずに
あなたを思い出しては
落ちる雫に恋をして
どんどん成功していく絵音氏、そして二人の間に走る亀裂。彼女は、ステージ上の絵音氏を見つめながら涙を零し、そして別れを決意します(たぶん。MVを見るとそんな感じ)。
止められないの 溢れてしょうがないから
意味もなく声も出すんだ
よそいきの服を濡らして夜が明ける
泣けてきたって 伝うまま流れるだけ
温度が変らないままで
落ち着く場所を探して 明日を迎える
歌詞は、女の子目線で進みます。つまり、絵音氏は、「自分に恋をして泣く女の子」になりきって歌詞を書いているわけです。なかなかの妄想力です。
この曲は両A面シングルで、もう一つは「忘れて花束」
MVの最初はダイアローグです。
絵音氏「元気だった?」
女の子「うん」
絵音氏「2年ぶり」
女の子「かな」
絵音氏「あのさ。1日だけ、デートしてくんない。ちゃんと別れるために」
女の子「別れるために?」
絵音氏「そう。別れるために」
あなたを愛そうとした時から
離れようとする心に気付いて
伝ってく想いがかすれた
止らない感情の諦め合い
私の声にならない渦の中で
あなたを見つめ続けた
私じゃダメなのって言葉を
飲み込もうとした朝
窓に映る気持ちから目を背けたの
「雫に恋して」の続編的な物語のようです。2年前に別れた恋人同士が、一日だけデートしながら、切なく過去を振り返る・・・・みたいなシチュエーションのようです。現実にはなかなかありそうもない話ですが(MVではボーリングをしていて、絶対やらねえぞこんなことと個人的には思いました。)、ファンタジーだからいいのよ。
「忘れて」って言おうとしたあなたの顔を思い出そうとしても何故か忘れたいなんて思わないの
俺のこと好きなコはいつまでも俺のこと好きなはず(少なくとも憎からず思っているはず)という男性の願望がチラ見えするエンディング。実際には、きれいさっぱり忘れる(=興味ない)ケースが90%だと思いますが。
MVに注目してしまいましたが、両方とも、美しいメロデイーラインと繊細な歌声がスタイリッシュに絡み合う、印象深い曲です。「忘れて花束」が特にいいですね。
絵音氏は強烈なナルシストだと思いますが(自分に恋し、失恋し、健気に泣く女の子を書かせたらすごくいいとかって、ナルシスト以外の何物でもないでしょう)、私生活がどうあろうと、出来上がってくる曲が素晴らしいのであれば、リスナーとしては文句はありません。
が、しかし、しかしですよ、もしフジファブリックのメンバーが「実は既婚で新婚の奥さんがいるのに芸能人と付き合って盛り上がりすぎて、CDJのバックステージにも呼んでて、クリスマスも正月も奥さんほっといてニュー彼女と過ごしてた」とかいったら、それは、それは私は衝撃を受けるでしょうね。心の準備ができてなさすぎですから。「そういう人だろう」って覚悟が全くないですから。曲と私生活は別ですから気にしませんなんて綺麗事は言えません。そんな距離感で好きなわけじゃないんです。恋人がいても結婚しても勿論いいのですが(メンバーには幸せになって欲しい)、近くにいる人の心を踏みにじるような酷すぎることだけはしないで欲しいと思いますね。
話題がズレました。
indigo la Endの曲はなかなかいいですよって話です。