ライブの翌日は足元がフワフワするってことを思い出した今日。
さて、フジファブリック アコースティックライブ「FABRIC THEATER」レポその2です。
MCのあたりは記憶があいまいなところもかなりあるのですが、覚えている限りで、再構成しつつ書きます。
山総:「今回は、FAB CHANNELのほうで・・・・あ、FAB CHANNELって、みなさん知ってますか?やってるんですよ、そういうのを。まだ入っていない方は、ぜひ。そのFAB CHANNELでやって欲しい曲のアンケート?リクエスト?を受け付けまして・・・」
ダイちゃん:「リクエストでしょ?」
山総:「リクエスト・・・・」
ダイちゃん:「あなた昨日も、アンケートって言って。投票って言ったりもしてたよ」
山総:「・・・・自分の中で、適切な日本語が見つからなくて」
ダイちゃん:「リクエストでいいんじゃないの?」
山総:「日本語じゃないし・・・・」
山総、リクエストという言葉がしっくりこないようです。謎のこだわり。
そんな風に山総とダイちゃんがゆるくしゃべっている後ろで、加藤さんがおもむろに今回のグッズであるポップコーンを食べ始め、場内に笑いが広がりました。
そこで、ソファーに腰かけて、語り始めるメンバーたち。開場前に流れた「No More Live泥棒」や映画のオープニング的画像の音楽は、ダイちゃんの制作によるものだという話をしてくれました。
また、今度発売されるフェンダーの山内モデルギターの広告の写真で、山総が「スカした顔で」(本人談)座っているソファーやラグは、私物だそうです。舞台の上のソファーと、少し形が似ています。
山総:「写真で僕が座っている位置に、ちょうど加藤さんが座ってるんですよ」
加藤さん:「そう、そこが僕の定位置です。」
ダイちゃん:「僕はちょうどカメラの位置ですね」
山総:「ちょうどこんな感じで曲作りしてるんですよ」
ゆるいかのように、ゆるーく会話が流れていきます。かなりのリラックスモードです。
ダイちゃん:「加藤さん、今日はサスペンダーですね」
山総:「似合うよ」
(会場からも「似合うー」という声援に、顔を赤らめる加藤さん)
ダイちゃん: 「ほら、赤くなってるよこの人。褒められるとすぐ赤くなるよね」
山総:「褒められなれてないから」(注:先日のネットラジオ「ゆるいか」の褒めるの扉コーナーでも、加藤さんは褒められて赤くなっていました。)
ダイちゃん:「みんな、もっと褒めてあげて!」
(会場からさらに「かわいー」「かっこいいー」という声援)
加藤さん:(赤らめた顔で)「みんなも可愛いよ」
そしてついに、リクエストコーナーです。ダイちゃんいわく「ローマから空輸してきた」真実の口のセットが登場しました。
ローマにいったら必ず手を入れる観光名所ですね。たった二日のステージのために、わざわざこんなセットまで用意するなんて。いったい誰のアイデアなのでしょう(やっぱりダイちゃんでしょうか??)
ダイちゃんが、映画「ローマの休日」のマネをして、大げさなリアクション(すみません、うまく描写できません。とにかくダイちゃんぽいリアクション)で引いた一枚目は、「エビ中」。なお、この段階で、山総と加藤さんは、「これ何が出てくるか、ほんと怖いのよ」「特にアニメ方面とかは・・・」「ヤバいね」とぼそぼそ語り合っていました。
「エビ中」とくればやはり、加藤さん作詞作曲の「お願いジーザス」です!
この歌、すごくいい歌だし、演奏もフジファブリックっぽくて大好きです。
そしてなんと、最初の部分を加藤さんが歌いました!
はじめての加藤さんの歌声は、なかなか良い声です。これまで、ダイちゃんは即興でご当地ブルースを歌うこともありましたが、加藤さんの歌声をこんなにハッキリ聴いたのは初めてです。初々しくて、なんかちょっと、フジQで「会いに」を歌った総君を思い出しました。
さらなる二曲目は、JUDY AND MARYの「LOVER SOUL」
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山総:「ユキさんか・・・いっぱいいたなぁ。ユキさん」
ダイちゃん:「は?」
山総:「俺が大阪の茨木市に住んでた頃は、周りにユキさんって人がいっぱいいたのよ」
ダイちゃん:「俺の大子町にはユキさんはいなかったな」
とりとめのない会話です。
ゆるい。ゆるい・・・・・・。
でも演奏はすごいです!
あなたと2人で このまま消えてしまおう
今 あなたの体に溶けて ひとつに重なろう
ただあなたの温もりを
肌で感じてる夜明け
(「LOVER SOUL」作詞:YUKI 作曲:TAKUYA
総君のほんの少しハスキーで優しい歌声は、女性の歌にも良く合います。
今の季節にピッタリな歌で、聴き入ってしまいました。
そして三曲目は、加藤さんが真実の口から引いたのは「ジブリ」。
山総:「ああ!」
加藤さん:「ああ!!」
舞台は暗転して・・・・
ピンスポットライトの中に登場したのは、派手な水色のマントを体に巻きつけ、金髪のカツラを被ったダイちゃんでした。歌うのは「もののけ姫」。
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ご存じのとおり、米良美一氏の歌はものすごく高いキーなんですが、ダイちゃんの裏声もなかなか上手。でもそれ以上に、面白い。歌だけでなく、「お前にサンを救えるか!」という、映画のクライマックスシーンの語りも行われました。この時、山総はソファーにつっぷしてウケていました。
ダイちゃんは、仮装が好きなんですね、ほんとに。
気を取り直して四曲目は、秦基博くんの「ひまわりの約束」。
ダイちゃんが「俺、これ弾けない」ということで、総君が、ソファーに腰かけたまま弾き語りをすることになりました。
ダイちゃん:「メンバーに、こんな近くで見られたまま歌うのって恥ずかしくない?」
山総:「いつももっと近いやろ。でもな・・・あの、なるべくそっち見ないようにしてるけど、前かがみはやめて(笑)」
そばにいたいよ
君のために出来ることが僕にあるかな
いつも君に ずっと君に笑っていてほしくて
(「ひまわりの約束」作詞作曲:秦基博)
総君が、歌い終わって、「結構きっちり、歌いきったやろ?どやった?」とでも言いたげな、得意げな顔をしていたのが印象的でした。
山総:「でもな、一か所だけ、キーちがってた?」
ダイちゃん:「それは本人に教わってください」
ここでいきなりBOBOさんが乱入。
BOBOさん:「これってさ、この歌詞ってさ、誰視点なのかなあ」
山総:「視点?」
ダイちゃん:「ドラえもんじゃないの?」(注:「ひまわりの約束」は、映画ドラえもんの主題歌です)
BOBOさん:「くくっ(笑)。ドラえもん視点!いや、馬鹿にしてるわけじゃないんだよ。ひろしを・・・・」(注:秦君のレキシネームは「旗本ひろし」)
ダイちゃん:「今、素が出てるよ!」
リクエストコーナー最後の札は、ダイちゃんが2枚引いてしまいました。一つは「たま」、もう一つは「F 17」。つまり、F 17の座席の人のリクエストを叶えるという札です。ダイちゃんから声をかけられて、F 17の人が逡巡の末に選んだのはスピッツの「恋する凡人」。
私はこのF 17の座席の人に拍手を送りたいです。ベストチョイスですよねこれは!この夏に、「ロックのほそ道」でフジファブリックはちょうどこの曲をカバーしているので、演奏をしたことがあるし、スピッツの曲はまだ一曲もやっていなかったし。
事前練習はしてない様子で、総君が「歌詞はきっと間違えると思うけど」と言いながらも、いい感じで弾き語りで歌い、会場は手拍子でこれに応えました。
このリラックスで自由な感じ、誰かの家に招かれて即興で音楽を聴いているような親密な感じこそは、今回メンバーがやりたかったことなんだろうな、と思えた瞬間でした。
(続く)