彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

フジファブリック特典あれこれ 「モグライフ」の悲劇

フジファブリック、6月24日リリースの「BOYS」の情報が出ましたね。久しぶりに靖幸のDATEに行って、ラブソングというものにつらつら思いを馳せていたので、「恋愛に不器用な等身大の男心」がテーマというのは興味深いです。とっても楽しみです。がんばって6月を生き抜こう。

 

ところで、話変わって、私は、音楽マーケティングというのは、アーティストの世界観や作品のストーリーを伝えるものであって欲しいと思っています。作品を文脈の中で解釈するのがとても好きなので、映像でも、文字でも、またはもっとほかのカタチででも、そういった手がかりみたいなものがあると、熱心に見てしまいますね。

 

だから、MVも大好きです。Perfumeの「spending all my time」のMVが大好きなんですが、これは、あーちゃんが、最初「こんな英語ばっかりの曲・・・・」と思っていたイメージを変えさせた、らしい。

 


【PV】 spending all my time - Perfume - YouTube

 

「Perfumeが超能力養成所で学ぶサイキックガールを演じる」がコンセプトの作品です。いろいろ思わせぶりなカットがでてきて、ファンの間でも解釈で盛り上がりました。外の世界に行ってみたい、と3人が意思をもった途端、世界がブチっと終わる感じは、カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」を連想させます。中田ヤスタカの音楽を強引に料理した、田中裕介監督のアプローチが素晴らしく、Perfumeが、大勢のスタッフの合作による作品である、ということが良くわかります。

 

ビヨンセの「Run the Wolrd (Girls)」も好きですね。

 


Beyoncé - Run the World (Girls) - YouTube

 

ここまでゴージャスに作品の世界観を展開されると脱帽です。

 

フジファブリックでは、「桜の季節」「Surfer King」「STAR」「ブルー」が、作品の世界観とマッチしているので気に入っています。何度でも観る。あと映像モノとしては、Live at 武道館におけるオープニング映像と「卒業」のときのバックの映像がとても記憶に残りました。

 

まーだから、アルバムの特典も、そういった文脈で楽しみにしているのですよ。それについて語りたくなるようなものをぜひ、ぜひ!つけて欲しいと願っているのですよ。だから、ライブ音源とか、メイキングとか、ドキュメンタリーとかは、とりあえず買い、です。どういう背景でこの楽曲つくったのかな?って、いくらでも知りたいから。

 

まーだから、あえていうと、あくまでも愛情からあえていうと、アルバム「LIFE」の特典映像の「モグライフ」にはがっかりですね。あれだけ良いアルバムなのに、良いアルバムなのに、作品の世界観とはなんの関係もない上、山内総一郎氏がそもそも絶賛低血圧中でやる気レス。あれを見ても「LIFE」についてなんも深堀りされない。学園祭の出し物じゃないからね。さらに当人たちが楽しんでいるならまだしも、某人の不機嫌さに観てる方がハラハラするレベル。

 

まーだから、アイスボールトレー?が、ついてくるそうですが「BOYS」の限定版には。これがどう作品のストーリーを伝えてくれるのか、フジファブリックの世界観を広げてくれるのか、待ってみようじゃありませんか。私は心の狭い人間ですが、待っていますよ待っています。

 

ふー。