彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

フジファブリックで船酔いを乗り切る

改めましてHAPPY NEW YEAR。

 

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沖縄で新年を迎えているのですが、母の強い希望でホエールウオッチングに行ってきました。

 

多くの座頭鯨が、1月から3月にかけて、子育てや繁殖目的でカナダから沖縄にやってきます。やがて座頭鯨は、グアムに向かいます。

 

今の時期は、まだ少し早いのですが、ウォッチできる可能性もあるってことで行ってきました。

鯨は、ソナーの超音波を嫌うため、鯨探しはブロアと呼ばれる潮吹きを目視で確認する方法で行います。多くのホエールウオッチング目的の船が出ており、鯨を見つけると、お互いラインで情報交換するそうです。

今日もそんな感じで、読谷にある港から空港付近の沖まで行きました。

 

で、船が結構揺れます。事前情報を得ていたので酔い止めは飲んで行きましたが、ハハハ、かなりの揺れです。一人一枚エチケット袋が配られ、スタッフから吐きそうな時の段取りを手際よく教えられると、「やっぱり酔う人は多いのか」と不安が確信に変わります。目を輝かせる母(酔わないタイプ)の隣で精神統一に入る私。

選んだのはフジファブリックのLive at 日本武道館の音源です。

 

遠く一点を見つめ、内臓がフワッとするあの嫌な感じもいちいち取り合わない。そして、ただひたすらにフジファブリックの演奏と山内君の歌声に耳を傾けます。それ以外のことは極力考えない。正直、ここまで一生懸命に楽曲に集中したのは久しぶりかもしれません(船酔い対策ではありますが)。ちなみに前の席に座っていた小学生の女児は寝ていました。軽いスプラッシュマウンテンみたいな船の中でも眠れるとはさすが子供。

 

「桜の季節」で始まった曲が「カタチ」に差し掛かったころ、ようやく鯨のいるらしいポイントに着きました。

前半乗り切った!

 

鯨はブロアで息継ぎを何度かしては深く潜る、というサイクルなので、ブロアを一度見つけたら、続けて何度か見れる可能性が高いのですが、次に水面に上がる位置まではわかりません。船の二階に上がり、ツアー客全員で目を皿のようにして鯨様の出現を待ちます。舟は5隻ほど結集していて、花火大会の時の屋形船のようです。

 

その後、運良く何度か鯨様の背ビレを見ることができました。ジリジリ待っていた分、ありがたみが凄かったです。ありがとう鯨!

 

で、鯨見れたねよかったね、ということで港に帰ります。そのスピードは容赦なく、行きは鯨を探しつつ割とゆっくり来てたというのがわかるぶっ飛ばし方。波を切り裂いて飛ばす飛ばす。激しい波しぶきに虹がかかっていました。そして、そんな波しぶきの上がる窓辺に、「夜明けのBEAT」がすごく似合ってました。

 

スピードだけでなく揺れもすごいんですが、前半でコツを掴んだわたしは乗り切れるはず、と、またひたすらにフジファブリックを聴いていました。いやほんとに揺れは凄かった。そして、「はじまりのうた」の途中で、港に着きました。

 

ふー・・・

 

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 (この船で行きました。12:50ホテル出発で16:00着でした。)

 

鯨(の背ビレ)が見られて母も満足げですし、私はこの旅行のテーマ(親孝行)が少しなりとも果たせて安堵しました。

 

以上、フジファブリックで船酔いせずに無事にホエールウオッチングを乗り切った話でした。