彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

フジロスが酷い中で

フジファブリック・ロス、略してフジロス(フジファブリックのライブツアーが終わった後、楽しかった反動の虚脱感の中で、日常業務に取り組まなければならず、今ひとつ仕事の効率が上がらない様)がひどい中、微妙なニュースが飛び込んできました。

 

 

www.sponichi.co.jp

 

このニュースを聞いて、ちょっと心がざわついてしまいました。世の中には、難民問題やらアメリカ政界の動向やら国有地売却問題やら、もっと考えるべきトピックがあるのに、あろうことか他人様の、既に終わっている話に気を引かれてしまったわけです。

 

寝て起きたらもっと集中して仕事に取り組みたいので、一旦は、この私の心理状態を書きだして整理してみたいと思います。

 

KANA-BOONがフジファブリックのフレンドだから気になった

入口はこれですね。KANA-BOONは、去年のフジフレンドパークに出演しましたし、「STAND!!」ツアーで「COLORS」は鮪くんとの会話を発端に作られたという話も聞いたので、心の中で、勝手に少し、親近感を抱いていました。

その親近感の隙を突かれた感じです。

 

川谷絵音くんの時はこんなエントリーを書く余裕があったのに、今回はちょっと動揺しました。

 

manamisinging.hatenablog.com

 

具体的には、フジファブリックのメンバーがこんなことになったらどうしよう、と妄想がイメトレを開始するわけです。

 

 

メンバーには、幸せな家庭を築いてほしいです。そりゃ、結婚報告を聞いたらしばらくは落ち込むと思いますが(それは許してほしい)、でもやっぱり、好きな人には幸せになって欲しいものです。だからそれはいいんです。

 

でも、既婚と、既婚を隠して不倫したことがコンボで一遍に来たら、その時どんな価値観の混乱が起こるか、想像しただけでも恐ろしい!

 

清水富美加が二世信者だから気になった

村上春樹の直近の長編である「1Q84」では、新興宗教は一つの大きなモチーフとして扱われていました。主要登場人物の一人である「青豆」は、エホバの証人をモデルとした「証人会」の熱烈な信者である両親と幼いころに決別しています。

村上春樹の久しぶりの長編が近々発売されることから連想して、興味のあったこのテーマに触手が動き、ちょうど最近、高田かやさんの「カルト村で生まれました」を読んだところでした。

 

カルト村で生まれました。

カルト村で生まれました。

 

 

なので、二世信者である清水富美加のニュースは、もともと気にはなっていました。

また、彼女がフォトエッセーで自分のことを「ぺふぺふ病」と語っていることを知り、普通に「カウンセリングを受けに行けばいいのにな」と思っていました。

離人症なんだろうなと感じたからです。

 

それは感情に起伏がなく これといった悩みもなく 余裕があるような というといいように聞こえるが ガムシャラな感じがなく やる気が感じられず 生きている感じがしない というと悪いように聞こえるが がんばっていないわけでもなく そして調子に乗っているわけでもなく そう、擬音にしたら ぺふぺふしているような状況の 一種の病

(「ふみかふみ」幻冬舎)

 

ふみかふみ

ふみかふみ

 

 

二世信者で、両親が離婚していて、父親が破産していて、仕事が忙しければ、離人症になっても不思議ではありません。そこに、このニュースです。

精神的に問題を抱えた女(ちなみに、美人)が男で失敗して病む、なんてあまりにも、あまりにもありふれた話で、もう街角にコンビニがあるのと同じくらい日本全国津々浦々で見られる風景ですが、このニュースを聞いてストーンとすべてが腑に落ちました。彼女にとってこの出来事は、出家という過激な行動に出たことの、遠因には間違いなくなっていることでしょう。ベッキーのように、家族にしっかり愛されて育った人とはバックグラウンドが違いますからね。

 

 

リスク管理の面から気になった

こんな、地雷、というか核弾頭みたいな女性の起爆装置のスイッチを押してしまった飯田くん本人はともかくとして、バンドの周りの人々には同情を禁じ得ません。社会人としては。

ただの不倫ではないです。芸能系ブラック企業とカルト宗教という、現代日本で最も関わり合いになりたくない団体と否応なしに関わりができてしまうという、音楽シーンではレアな状況をいかに乗り切るか、マネジメントの腕が問われます。

 

書いてスッキリしました。

明日こそはもっと、このフジロスと立ち向かいたいです。