フジファブリックのモバイル専用会員サイトFAB CHANNELで、10月14日発売予定のミニアルバム「GIRLS」に収録予定の「夜明け前」をフル視聴することができます。発売まで我慢する方も多いと思いますが、我慢できない性質の私は早速視聴してみました。
「Green Birld」に引き続き、作詞作曲は山内総一郎、百田留衣氏プロデュースです。
島崎藤村・・・・と思いましたが当然関係ないです。
むすんでひらいて
東の空に星のまたたき
抱きしめていたい
しまいきれない この想い
訥々とした語り口で穏やかに始まります。
ちょっと、サンフジンズの「じょじょ」の歌い口を連想しました。
こういうトーンの山総氏の声は、なかなか良いです。
「じょじょ」の歌い方、大好きです。
場面は、つきあって半年くらいの、恋愛初期の熱気は少し落ち着いて、そこそこ大きな喧嘩の一つや二つもして雨降って地固まる期のカップルが、一晩を共に過ごした後の「なんか眠れないうちに夜、明けちゃったねー」と微笑み合うマンションのベランダ、でしょうか(勝手な設定)。
言葉じゃ伝えきれなくて
不器用に繰り返してるんだ
あたたかな光に包まれて
Bメロに入ると少しだけ、声量があがります。
これから盛り上がっていきますよ、という雰囲気が感じられます。
ちなみに、自分で自分のこと「不器用だから」っていう人、(男女問わず)私はイマイチだなと思います。「○○さんは、不器用だからね」って他人から言われるならともかく、自分で「自分、不器用なんで」というのは、「開き直り?」と思ってしまうのです。その台詞が似合うのは高倉健レベルのみ。不器用を自覚するなら修正するべく努力すべし。
この歌詞では、「不器用に繰り返してる」のは言葉以外らしいので、動作なんですかね?彼女を抱きしめる腕の強さの強弱を繰り返してるということでしょうか。それとも、まさに手のひらを「むすんでひらいて」いるのでしょうか。いずれにせよ、「俺、不器用だからさ」と彼女に言い訳しているわけではなさそうなので、セーフとしておきます(えらそう)。
このまま 二人で
泣いたり笑ったり できるよに
ただ隣に居て欲しい
もう何も言わずに
Cメロは、声が一層、大きくなります。Aメロのぼそぼそと語る様な歌い口との差異が、曲を盛り上げます。百田氏は、歌い手としての山内総一郎をよく生かしているなーと思いました。カラオケで歌ったら、ここ、気持ちいいところでしょ。
歌詞としてはですねえ。「Green Bird」でも、「ただ僕のそばで微笑んで」と歌っていたので、よほど山内総一郎氏は彼女に黙っていて欲しいのか?と思ってしまいました。穿った見方すぎますかね?でも、深層心理が表れている気がするんですよね~。
言葉でのコミュニケーションにいい思い出がないのか・・・・。
でも、彼女が黙ってられるのはほんの短い時間だから!
なんかいろいろ言ってますが、素直でとてもいい曲だと思いました。
白亜紀
ジュラ紀
素直紀
みたいな。
山内総一郎氏は、今、素直紀です。
きっと。
聴き始めの感想は以上です。