彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

J-WAVEの「HELLO WORLD」に山内総一郎出演

9月9日、斉藤和義が臨時に番組ナビゲートするJ-WAVEの「HELLO WORLD」に、フジファブリックの山内総一郎がゲスト出演しました。

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(微妙に気になる位置にヘッドホンをかける山内総一郎氏)

 

もともと山総と斉藤和義は仲良しです。リラックスした雰囲気のトークが聴けると、楽しみにしていたファンは多いのではないでしょうか。実際、(1)くだらない下ネタ、(2)ミュージシャンらしい音楽の話、そして(3)素晴らい弾き語りと、期待を裏切らない内容でした。

 

限界に挑戦する話

トークのテーマは、「ミュージシャンに聞いてみたいことってなんですかー(気持ちちょっと関西弁)」。ほぼ最初から、見事に脱線していく二人。

 

斉藤:朝は弱そうだよね。総ちゃんも。だいたい基本、何時に起きてる?

山総:まあ、昼ぐらいですかね。

斉藤:俺もそうだなあ。何時くらいに寝る?

山総:今日は遅かったですね。作業するとどうしても遅くなるというのもあるんですけど。だいたい5時くらいじゃないですか。

斉藤:平均すると、俺もそうかな。明るくなると、やっとそろそろ寝なきゃーって思うんだけど。でも、ミュージシャンになる前からそうかな。高校生くらいからずっとそうだなっていう感じだね。

山総:5時まで起きれてたんですね。5時まで何してたんですか?

斉藤:なんだろ?基本まあ、若いし、まあ何回でもオナニーはできたしね。

山総:(笑)自分の限界に挑戦したりとか。

斉藤:最高何回くらいしたことある?

山総:僕は、ああもうこれはだめだなっていうのはね、挑戦しようと朝から及んだら、6回、7回・・・・。

斉藤:一緒くらいですね。僕は7回かなあ。足かけ二日だと13回くらいいけるね。

山総:一回寝るとそこはリセットなんで(笑)。

斉藤:そうなんだよね(笑)。

 

「山総、そこ、ふつーに答えるんかい!」という会話ですね。続けてどうするの、そのネタを。ふたりとも、なんか楽しそうに話してたので、いいですけど。

「ふーん」と思ったので、少し夫に聞いてみました。

 

:ラジオでかくかく云々という話があったんだけど、年頃の男の子って、みんな、自分の限界に挑戦したりするの?

:限界っていうか・・・・・若い頃は、生理的な衝動というか、それはそういうもんなの。抑えがきかないというか。女からみたら『知性のカケラもない』って思うかもしれないけど、仕方がないの。歳をとると、だんだんそういうのもなくなってくるんだけど。

:なんか大変そうだね。一回寝るとリセットで足かけ13回とか言ってたよ。

それはちょっと異常だと思うけど。まあ、ミュージシャンってどっちかっていうと根暗なタイプが多そうだから、そういうことになってんじゃないの。

:えー、偏見。

 

 夫、酷いです。

  

トークと弾き語り

その後、

  • ギターのチューニングのはなし
  • エロトークを交えた猫グッズの紹介
  • どのようなタイミングで歌詞を思いつくのか?(斉藤和義は曲先、口をつく単語から歌詞を広げていくタイプ。運転中は曲が浮かぶことが多い。家だとモードが変わらないので、歌詞はスタジオで書く。スタジオに行っても書けなかった日の帰り道は「どうせ俺なんんて・・・・」という気持ち。山総は詞先。あまり考えずに書いて、アコギでじゃらーんじゃらーんとはめていく。1行ずつ書いて、伴奏して、また続きを書き出す、というやり方の時もある。)
  • 「BOYS」のアナログ盤を持ってきて「Green Bird」をかけようとするも、山総が針の落とし方を間違えて曲の頭が欠けてしまう。そこでもう一度、ゆるいかでもお世話になっているディレクターのスーさんを呼んでやり直し。
  • アナログ録音とデジタル録音の違い。デジタルはすごく便利だけど、サクサクすすみすぎるきらいもある。ただ、アナログテープは高い。

 

といったトークを経て、斉藤和義の「FIRE DOG」の弾き語り!

この曲は、二人が最初に同じステージに立った時、大阪のクアトロでセッションした「出会いの曲」でもあるそうです。

久しぶりに山総のコーラスをききましたが、高音が結構いい感じじゃないですか!もちろん、斉藤和義はかっこいい。

 

嫌だと吠えても 今更遅いぜ

怯える あなたは 惨めだ

 

こういう台詞をすらっと色っぽく歌えるところが、斉藤和義の魅力ですね。普段はあんな、ポツポツとしゃべってるのに。

二人のギターが絡み合い、盛り上がる様子はとても素敵で、演奏している二人も気持ち良さそうでした。

 その後またトーク。

 

  • ミニアルバム2枚は、思ったよりも大変だった。普通のアルバムを2枚出すのとそんなに変わらない。「それはレコード会社の人に騙されましたね」
  • 「総ちゃんだけじゃなくてみんなの曲も入ってるの」「はい。『BOYS』には誰の曲入ってたっけな・・・・えと、メンバーの曲がはいってます」「そりゃメンバーの曲だろうね(笑)」
  • この流れで、斉藤さんから「AV大好き加藤さん」という発言がでる。「本人がいないところでそういうことを言わないで下さいよ(笑)」「本人の前でも言いますよ」「彼の教えてくれるサイトにはハズレがない」とんだ流弾です。

その後、「バタアシPary Night」がかかったのですが、こうして改めて聴くと、山総の歌い方は変化している最中なんだなとしみじみ思います。彼はもともと「丁寧」に歌う人ですが、ライブのときの熱の入り方みたいなものがアルバム音源だと感じられないのがちょっとだけ物足りない、と思う時がありました(だから、武道館音源がヘビロテ)。「Green Bird」ではビブラートなどの新しい歌い方を獲得したので、少しずつ、ライブに近いテンションでのボーカルが増えてきそうな予感がします。

 

 「ブルー」弾き語り

斉藤さんの曲「ワンダーランド」がオンエアされた後には、いよいよフジファブリック「ブルー」の弾き語りです。この曲は、以前にラジオでも弾き語りがあり、今年のWILD BUNCH@山口きらら博公園でも演奏されました。すごく弾き語り映えする曲なのですが、斉藤和義さんとのセッションとなると、また特別です。曲名が告げられた時は、ラジオの前で静かに狂喜しました。

 

「ワンダーランド」のオンエアが終わると、いきなり「ブルー」の音がちょこっと聞こえます。「ワンダーランド」の最中にiPhoneを使って「ブルー」の練習をしていたようです。焦る斉藤和義。

「えと、それじゃ、山ちゃん」

「なんで、後半で名前が変わるんですか(笑)」

斉藤和義、動揺しすぎ(笑)。

 

山総の「ワン、ツー、スリー、フォー」という掛け声で、静かに曲が始まります。斉藤和義のギターが、いつもの前奏に、切ないメロディラインを添えてきます。

 

スタジオいっぱいに満ち満ちているであろう声。

山総は歌でも全然、遠慮しなくなってきたんだな。

 

間奏がすごくいい。いい!

 

臆病だけど さめない心

乗り過ごして気づくんだ 今日もまた

レールは君を 運んでゆくから

いつも同じ 見飽きた帰り道

まとめた言葉

単純なのにな

いつもうまく言えないのはなんでだろう

何でだろう

 

山総が思ってることそのものっていうような歌詞。

だから聴いていて、心をうたれる。心ごと、届けてもらってるみたいな。

 

言葉が上手く出ません。

じっくり聴けたせいか、今まで聴いた弾き語りの中で一番良かった気がします。

あー、嬉しい。

 

斉藤和義は、「練習のときのほうが上手くハモれてた」としょんぼりしてたみたいですが、私はとても、感動させて頂きました。いつか、二人だけの弾き語りコンサートとかやってくれないかなあ、なんて夢みてしまいます。すごくいいセッションになりそうな気がするんですけど、どうでしょう?

 

以上、ラジオの感想&レポートでした。