先日、スピッツ主催の音楽フェス「ロックのほそ道」を観に秋田に行った際、秋田県立美術館で開催中の「異界をひらく 百鬼夜行と現代アート」をみてきました。
社会の狭間で不安や痛みを抱えながら生きる現実と、心の奥深くで畏れ、向き合う闇のなかでひそかに存在感を放つ異界。わたしたちは今その境界にたたずみ、異界の存在に気づかず生きているのかもしれません。
本展では、いにしえより多くの絵師によって繰り返し描かれてきた『百鬼夜行絵巻』『付喪神記』の鬼を案内役に、現代人が見失ってしまった異界を白昼の美術館に甦らせます。
美しくも妖しい作品が集められた、素晴らしい美術展でした。
1階の展示室は写真撮影可だったので、沢山撮ってみました。
まず、入っていきなりこの襖があるんですよ。
大きいし、近づいてみるととても細く緻密な絵柄で、とにかく迫力がありました。
鴻池朋子さんという方の「Dark Crow」という作品ですが、私はこの絵がこの展覧会の作品の中では一番強烈に印象に残りました。
ウェブサイトを見ると、絵以外の作品もあって、表現の幅がとても広いアーティストです。とにかく力を感じました。
ほかにも、「異形」の作品が沢山ありました。
綺麗なんだけど、やはり能面はコワイ。
静謐さがコワイ。
鯉みたいで内臓みたいでコワイ。
2階・3階は写真撮影不可でしたが、石田徹也や松井冬子といった有名どころの作品もありました。
見ごたえありました。
旅先で美術館に行くのは、贅沢な時間の使い方という感じで好きです。
美術展を観た後は、2階の見晴最高のティールーム(1階の屋根に水がはってあり、鏡のようになっています)で、「ロックのほそ道」の会場ともなった秋田県民会館を眺めてお茶しました。ああ贅沢・・・・。
【おまけ】
男鹿半島でひたすら推されていたなまはげ。どこにいってもなまはげでした。
なまはげアイス「なまりっち」っていうのは、ちょっと無理があると思うんですけどね。