彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

【レポ】「ロックのほそ道」@秋田県民ホールに参戦してきました

こんばんは、秋田と山形を間違えてツイートした大馬鹿ものです。7月17日に秋田県民ホールで開催された、スピッツが主催するイベント「ロックのほそ道」に参戦してきました。

 

「ロックの細道」は、スピッツが主催する音楽フェスで、今年で6回目になります。

 

かつて松尾芭蕉がみちのくを旅し、様々な人々と出会い繋がり
数々の名句を残し歩いた「おくのほそ道」

『ロックのほそ道』も東北を巡ることを目指し開催してきた  

www.north-road.co.jp

 

フジファブリックの対バンイベント「フジフレンドパーク」は、友達、又は友達になりたい人を呼ぶというコンセプトですが、ロックの細道はその名のとおり、東北を巡ろうぜというものです。スピッツとフジファブリックが同じステージにいるなんてステキ空間じゃないですかということで、秋田までやって参りました。

 

今回は新幹線を選びました。

 

ホテルにチェックインして、フジ友Yさんと落ち合います。まずは、会場となる秋田県民ホールを現地視察。

道すがら、お堀の蓮の花に見とれました。

 

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つぼみがすごーくたくさんあるんですよ。朝咲くのかなあ。

視察の時点では開場まで時間があったので、秋田県民ホールの裏手にある久保田城跡を巡って時間をつぶしました。スピッツTシャツを着た人と多数すれ違い、みんな似たようなこと考えるのねと思いました。

神社でお参りし、抹茶を飲んで心を落ち着けた後に、いよいよ会場入りしました。

 

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MONGOL 800

トップバッターはMONGOL800。

力強いACTで盛り上げます。

ところどころ沖縄テイストを感じさせるロックが独特で素敵でした。

途中、「今日はなんか、秋田美人が沢山集まってくれていますね!そんな秋田美人の皆さんに捧げます。」という台詞で始まったのは、アップテンポのプリティ・ウーマン。曲と繋がってるんだね!と思いましたが、このネタが後々まで継承されるとは我々はその時は夢にも思わず。

 

フジファブリック

充分に場があったまったところで、我らがフジファブリックがなんだかカッコいい音楽に合わせて登場です。大人!

衣装は縦縞のジャケットに水色のインナーで、総君と加藤さんは遠目にはお揃いに見えました(お揃いは衣装感が増しすぎるのでどうかと思うんですよね・・・)。

 

セトリは以下のとおり。

Suger!!

Green Bird

恋する凡人

若者のすべて

 

今回は私は、2曲目のGreen Birdが一番印象に残りました。ダイナミックな歌なので、ホールが合うのではないでしょうか。照明はツアーと同じ、後ろから白いライトを強く照らすものでしたが、これが曲調にとても合っていて、また三日月ADVENTUREを終えた山総のボーカルは一段と進化していて、聴き入ってしまいました。

 

声が、ガツンと届くというか。

どっしり届くというか。

ドラマチックでした。

 

3曲目はスピッツのカバーでした。これを期待して秋田に来たフジファブリックファンは結構いるのではないでしょうか。

 

 

ほとばしるスピッツ愛。

好きなんだね、よかったね呼んでもらえて。

君が喜んでいるのが伝わってきて私も嬉しいよ!

 

以前ラジオで、山総が「恋する凡人」をめっちゃ褒めていたらしく、ツイッターで今日はもしかしたらこの曲をやるのではないかと予想していた方がネット上にいました。どんぴしゃです。すごいです。

 

今走るんだどしゃ降りの中を 明日が見えなくなっても

君のために何でもやる 意味なんてどうにでもなる

力ではもう止められない

 

走るんだどしゃ降りの中を ロックンロールの微熱の中を

定まってる道などなく 雑草を踏みしめて行く

これ以上は歌詞にできない

恋する凡人

 

感情移入してるっぽいなあ・・・・。

でもこれラブソングなんでしょうかね?

広い意味ではラブソングでしょうが、山総が歌うとやっぱり少年ジャンプだよね。

とてものびのび、気持ちよさそうに歌っていました。

 

次は、こういった場面で欠かせない「虹」。

いつものところで、山総は、「秋田のみなさん、一緒に空を持ち上げましょう!」と言っていました。 どんどん観客を巻き込むスキルを身に着けて、成長著しいです。

アウトロはいつもよりちょっとおとなしめ。先輩の舞台だからかなあ。

 

最後は、「夏の歌をやります」といって若者のすべてで〆て、舞台を去っていきました。

 

SPECIAL OTHERS

じっくり聴くのは初めてでした。

まず、ステージ右斜め前方(つまり加藤さんが前に出てる時の位置)にドラムがセットされていることに驚きました。

こういうパターンもあるのか!

音合わせかしら?と思ったのがそのまま曲の始まりで、いわゆるジャム。計算されたフリーダム、みたいな感じで演奏が進んでいきます。縦ノリではなく、テーブルに座って白ワインでも飲みながら聴きたい音楽でした。

 

 

最後の曲は、モンゴル800の清作くんとコラボした「空っぽ」

 


SPECIAL OTHERS & キヨサク(from MONGOL800) - 空っぽ 【MUSIC VIDEO Short.】

 

これがすごく良かったです。今、YouTubeで聴きながらこのエントリーを書いているのですが、ライブはこのさらに100倍カッコいい。カッコいい曲ですよ、これは。

 

 SPITZ

さて、最後はスピッツです。私は、スピッツのライブは2回目です。

音源でははっきり聴こえるマサムネさんの声は、ライブだと爆音ギターとベースにかき消されてよく聴こえない。でもそのアルファ波は確実に会場を包み込みます。

 

「みなと」は名曲。

 

みなと

 

勇気が出ない時もあり そして僕は港にいる

消えそうな綿雲の意味を 考える

遠くに旅立った君の 証拠も徐々にぼやけ始めて

目を閉じてゼロから百までやりなおす 

 

マサムネ氏のこういう歌詞が好きです。

 

マサムネ氏:「モンゴル800は、アツいACTで会場を盛り上げてくれて。フジファブリックは、カバー曲なんてしてくれちゃって・・・・夏のせつなさが似合うバンドですよね」「でも、一つだけ気になることがあるんです。さっきからずっと、秋田美人、秋田美人ってみんなが言ってますが、かえってプレッシャーになったりしてませんか?僕、九州出身なんですけど、『九州男子ですか!』とか言われて、いや、そんなに男らしくないんで、って感じなんで・・・・」

 

素、なのかな?

 

セトリは以下のとおり。

涙がキラリ☆

メモリーズ・カスタム

海とピンク

みなと

甘ったれクリーチャー

女々しくて

エスカルゴ

8823

僕のギター

~アンコール

醒めない

野生のポルカ

 

すごくよいステージでした。

そして、加藤さんを見慣れている私としては、ベースの田村くんのあばれっぷりに度胆を抜かれました。ベースの人って、わりとこう、抑制的な人が多いと思っていたんですが、田村くんは、クルクル周り、走り、跳び、足を蹴りあげ、ドラムにちょっかい出してました。

 

Yさん「今日は、まだおとなしいほう」

 

え。

 

 

みんな笑顔。

スピッツ大好きな人が集まったフェスでした。