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彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

「桜の季節」 過去からの手紙

フジファブリック フジファブリック-2004 楽曲レビュー

まるで過去からの手紙のようではないかと不思議な気持ちになる。

 

フジファブリックの記念すべき10年目のステージ、Live at 武道館の一曲目は「桜の季節」で始まった。フジファブリックのメジャーデビュー曲だ。

 

桜の季節

桜の季節

 

 

湧き上がる歓声の中、ボーカルギターの山内総一郎が、力強く歌い出す。なにか、はっきりとした決意でもあるかのような、力強さだ。

 

坂の下 手を振り 別れを告げる

車は消えて行く

そして追いかけていく

諦め立ち尽くす

心に決めたよ

 

 

志村がいなくなった後に呆然と立ち尽くすメンバーの姿を勝手に想像してしまう。

 

LIFEツアーで山内総一郎が繰り返し語っていた、「フジファブリックというバンドが大好きだから、志村くんのことも大好きだから、なくしたくなかった」という言葉。その一心で、彼は歌うことを決め、三人はその後もフジファブリックとして演奏し続けている。山内総一郎の描く詩はストレートで、あの時以来の彼らの歩みと重ねると、それはまさしく愛を込めた手紙なのだろうと思える。

 

桜の季節過ぎたら

遠くの町に行くのかい?

桜のように舞い散って

しまうのならばやるせない

 

まったくやるせない。

桜は寂しくなっちゃうから嫌いだなんて強い口調で言っていたくせに。

そう思いながら、目を閉じるのだ。

 


フジファブリック - 『桜の季節』 from 「Live at 富士五湖文化センター」 - YouTube