ある時は瓶底眼鏡にバンダナをしたオタク、ある時は黒マスクに長ランの昭和ヤンキー、その正体は東大情報理工系研究科修士課程に在籍する学生にして、ピティナピアノコンペティション特級グランプリというピアニストを知っていますか?
私が、Cateenという名前で活動している彼を知ったのは、YouTubeの以下の動画がきっかけです。
【卒業式ピアノドッキリ】もしもオタクがコンクール全国優勝者だったら。。(♪残酷な天使のテーゼ/piano performance in Graduation Ceremony)祝!新元号 令和
ポケットウィズというお笑い系YouTuberのシリーズものなんですけど、
1 卒業式や結婚式などのイベントにポケットウィズが余興で呼ばれる。
2 ポケットウィズのメンバーが、お寒い芸で、場を氷点下まで凍らせる。
3 最後に、オタクっぽい人物が登場し、会場の冷たい視線を浴びる中で、ものすごい演奏を繰り広げ、感動を起こす。
というパターンのドッキリです。
2のフェーズは、もういたたまれなくて、見るのも辛い感じなのですが、その分、その次の3のフェーズが盛り上がる仕掛けです。
(脱線しますが、フジファブリックの金澤ダイスケさんにこのドッキリやって欲しいとちょっと思ってしまいました。)
上記の動画で、Cateenさんは翔馬さんというピアニストと連弾で「残酷な天使のテーゼ」を演奏しています。
なんだこれ!
超うまい!
面白いので他のピアノドッキリも見ていくと、Cateenさんは、ストリートピアノとして有名な「都庁のピアノ」を弾いたり、亀有のお祭りで和太鼓とコラボしたりしていました。
【都庁ピアノ】もしもヤンキーが全国優勝者だったら。。(♪アナと雪の女王/Let It Go)street piano performance in Tokyo
【夏祭りピアノドッキリ】もしもヤンキーが全国優勝者だったら。。(piano performance in summer festival)
超絶技巧も凄いんですけど、妙に心を惹きつける彼の演奏をもっと聴きたくて関連動画を探していくと、ピアノコンクールのときの、Cateenさんこと角野隼斗さんの動画までたどり着きました。
2018PTNA特級セミファイナル 角野隼斗 ラヴェル:水の戯れ
正統派だわ・・・・
ヤンキーでもオタクでもない!
入口がこっちだったら、Cateenさんにこれほどの興味を抱かなかったかもしれません。それぐらい、彼のギャップは衝撃的であり、魅力的でした。
YouTubeのCateen/ Hayato Suminoさんのチャンネルには、「海の幽霊」やアレンジのいきすぎた「ぞうさん」など、素敵な演奏動画が沢山アップされています。
大学院で研究する彼の学生としての素顔は、こちらで垣間見ることができます。
東大で学び、音楽する 角野隼斗さんインタビュー | 東大新聞オンライン
なんなんですかねこのスマートさ!
羽生結弦君や大谷翔平君を見てても思うのですが、平成生まれの若者は、昭和生まれとはDNAレベルで違うんじゃないんですかね。
まとっている雰囲気が違う。
そして情報処理能力も違う。
彼のピアノリサイタルのチケットは瞬殺で売り切れたみたいなんですが、なんとか、いつか彼のピアノをライブで聴いてみたいです。