2019年9月7日にBSフジでオンエアされた「LIFE OF FUJIFABRIC」での、くるりの岸田繁によるフジファブリックの山内総一郎評が最高でした。
「LIFE OF FUJIFABRIC 」は、フジファブリックの15年間を親交の深い人々のインタビューとともに振り返るという番組でした。
インタビューに登場したのは、フジファブリックのメジャーデビュー前からの先輩綾小路翔(気志團)、志村君に音楽の道を選ばせた人である奥田民生、バンドと何かと縁が深い岸田繁(くるり)、EMIレコードで初期フジファブリックと一緒に音楽をつくってきた制作プロデューサー今村圭介、夜明けのBEATのイチ、ニ、サンのドラマー刄田綴色、番組で陽炎を披露した三原健司(フレデリック)、もとSMAの社長さんである原田公一、SMAレコードのエライ人っぽい薮下晃正でした(敬称略)。
とてもいい番組なので、フジファブリックファンなら必見です。
その中での岸田繁の山内総一郎評がこちら。
「志村君は志村君でね純粋なかたでしたけど、山内君の純粋というのはホンマに小学校5年生っぽい感じっていうんですかね。あんまりこう、なんか考えてるようでなんも考えてないタイプっていうんですかね。生返事をわりとするタイプっていうんですかね。頑張りますみたいな」by岸田繁#フジファブリック
— Manami (@ManamiSinging) 2019年9月7日
いや~慧眼!
聴いてて膝を打ちました(昭和)。
文字で正確に印象が伝わるかわからないんですけどね。
総君と岸田さんの関係を踏まえると、すごく味わい深い描写だなあって思いました。
志村君が急逝してフジファブリックが活動休止状態のとき、総君はくるりの「奇跡」ツアーにサポートギターで参加しています。
その後、総君が、ソロ一郎で京都でライブをする際には、よくくるりの曲を演奏しています(磔磔での「ワールズエンド・スーパーノヴァ」は素敵だった!)。また、今年のライジングでも、岸田さんは自分の背中を押してくれた人として語られていたみたいです。
リットーミュージックから出版されている山内総一郎ムックには、岸田さんが、「印象深いエピソードは?」との問いに「沢山ありますが、バッハの曲を器用に弾きこなしていた時にこの人すごいと思いました」、「ギタリストとしての魅力は?」との問いに「やはりストラトキャスターを使ったジェフ・ベック的なプレイだと思います。エレキギターのトーン・コントロールを惜しみなく使った大人のプレイをこれから沢山聴いてみたいです」とのコメントを寄せています。
二人が音楽を通じて深く交わっていた時期があったことが伝わってきます。
それだけではなく、人生の先輩として、あの時、岸田さんが総君の背中を押し、その後も見守っていたことがわかります。
そういう関係性の中での「小学校5年生」ですよ!
実際、山内総一郎のピュアさを一言で表したらこんな感じですよね。
単に幼いということではないんです。
あの年齢にしかない、なんかわけわかんないほどの一途さのようなもの・・・・
山内総一郎の芯の部分にあるものを、言いえているなあと思いました。