浜松を中心に音楽活動をしている15歳の崎山蒼志君という少年を、あなたは知っているだろうか?
私はここ数日、彼の声が頭から離れません。
裸足のまま来てしまったようだ
東から走る魔法の夜
虫のように小さくて
炎のように熱い
samidare ~五月雨~(作詞作曲:崎山蒼志)
一度聴いたら忘れられない声で、こんな魔法のような言葉を、心を揺さぶるギターにのせて歌う少年なのです。
デビュー前なので音源といったらYoutubeなのですが、まずはこれを聴いてほしい。
AmebaTVの番組「日村が行く」の第3回高校生フォークソングGPで優勝したときの動画です。
いで立ちは、年相応の、ごく普通の高校生でありながら(むしろちょっともっさりしていて、こちらを完全に油断させる)、そのパフォーマンスは人を激しく惹きつけます。
それは、素晴らしいギタープレイや情熱的なメロディーの妙もさることながら、彼の音楽が誰にも似ていない、まぎれもなく彼自身の音楽で、そのこと自体が見ている人の心を震わせるからだと思っています。
こちらで、「samidare~五月雨~」のもう少し長いバージョンが聴けます。
なんと13歳!声変わり前です。
誰かの真似ではなく、自分自身の何かで、自分自身を表現すること。
私は、食欲、性欲、睡眠欲の次にくる人間の根源的な欲求に、創造欲、があるのではないかと思っています。文章を書いたり絵を描いたりといったことだけではなく、棚を作ることも、料理も、走ることも、仕事することも、植物を育てることも、創造です。子供を育てることも、ある意味、そう。
どこかでみんな、創造を通じて、自分を表したいと思っているし、それができない生活は、かなり息苦しい。そして、それを思いっきりやっている人が芸術家と呼ばれるのではないでしょうか。
崎山少年はTwitterもやっていて、彼の音楽に触発されて、いろんな人が彼の絵を描いているのがリツイートでわかります。例にもれず、私も描きました。
15歳という年齢の線の細さと力強さを掬い取りたいと思いながら描きました。
創りたい欲は伝播するのです。
それくらい、彼のオリジナリティは純粋で、強い。
川谷絵音君が、ツイッターで彼に「プロデュースさせて~」なんて言っていましたが、とんでもないことです(マジで)。15歳、これからどんどん変化していく彼に誰にも触らず、彼自身の音楽を育んでいってほしいです。
でも音源が欲しいからアルバムは早く出して!(わがまま)