2017年10月7日(土)に大阪のなんばHatchで行われた、FM802 MINAMI WHEEL 2017 EXTRA EDITIONに行ってきました。
ミナホとは?
MINAMI WHEEL、略して「ミナホ」とは、「ミナミ全体の各ライブハウスで3日間に400組以上ものアーティストが繰り広げる一大ショーケースライブ」。全会場共通のパスを買った人は、ライブハウスのはしごをしながら、音楽を楽しむイベントです。
こんなイベントがあったんですね。なんだかすごい!
フジファブリックが出るのは、そのEXTRAイベントのオールナイトライブ(21時30~26時?)です。
このところ、スケジュールがあわずフジファブリックのライブにご無沙汰していたので(7月1日のフジフレンドパークが最後でした)、思い切って行ってみました。大阪なら近いわ!と思うようになった自分が怖い。
大阪入りから開場まで
開場は20時30分ということなので、午後、余裕をもって大阪に入りました。ホテルにチェックインして、フジ友Yさんと合流します。
週末の大阪は理不尽なまでにホテルが高いのですが、出来たばかりの観光客向けビジネスホテルのツインルームが運よく取れました。
ホテル アレキサンダー 難波 (大阪市) - Booking.com
最近よくある、ワンルームマンションをホテルに改装したタイプです。開業したばかりで口コミさえなく、ちょっと怖かったんですが、きれいだし全く問題ありませんでした。なんばHatchからも徒歩8分なので安心です。
すぐ近くのイタリアン「楽々座」で軽く乾杯。
私:「どうしよう~。大阪ついて、男の子の関西弁きいただけでドキドキしてきたわ」
Yさん:「それは重症だね・・・・」
20時前、おなかも満たされたので、いよいよなんばHatchへ向かいました。
なんばHatchは、湊町リバープレイスという、八角形の結構大きな複合施設の3階から6階を占めるライブハウスです。かなり大きくて、キャパは1階がスタンディングで1400人ということなので、EX Theater六本木よりほんの少し小さいくらいの規模です。
昼間のミナホからずっと楽しんでます!という若者たちが既に開場を待って列をつくっていました。若いっていいね。夜のとばりの中、私とYさんも若者たちに交じり、地べたに体育座りで開場を待ちました。
いざ開演
オールナイトイベントなので、顔写真付きのIDがないと入場できません。忘れると、どんなに見た目が成人でも、入場はできません。私は財布を入れ替えたせいで、うっかり運転免許証を忘れてきてしまったのですが、ほかのIDで何とか入場できました。一瞬、大阪に来た意味がなくなるかと思い、かなりビビりました。
IDを忘れて、デスクの人に泣きそうな顔で掛け合ってる女の子もいて、あの子どうなったのかな、とちょっと心が痛かったです。来年参加する人は、ぜひ、IDだけは忘れないようにしましょう!
フジファブリックは3番目、23時10分からの出演なので、最初はちょっとバーに寄りかかりながら見せていただいていいですか?若者じゃないんで体力に限りがありまして、ということで、中央から少し上手よりの、1列目のバーに陣取りました。
どうでもいいですが、「いざ開演」とか、「陣取る」とか、言葉遣いが昭和ですね。
LAMP IN TERRENとShiggy Jr.
どきどきするなーなんて言っていたら、あっという間に開演。フジファブリックのライブでは、開演前にサウンドチェックがありますが、それがないままに、するするっと人影が出てきて、「あれ、もしかしてこの人たちメンバー・・・???」と思ったらそうでした。
トップバッターはLAMP IN TERREN。真っ赤なセーターを着たボーカルの松本大君は、FM802弾き語り部の部長さんです。
これまで聴いたことがないバンドでしたが、松本大君は、山総なんて目じゃないくらい前髪が長く、それをかき上げるしぐさに色気があり、少しハスキーな独特の声が印象的でした。短いけど、初めての私にとっても楽しいライブでした。
MCもしっかりと自信に満ちた口調で滑らかで、フロアに降りてきて観客を煽る度胸もあって、ボーカル!って感じの人です。
そうだよね、普通、ロックバンドのボーカルってこんな感じだよね・・・・。
なんでもフジファブリックとの差異で認識しようとする癖が出来上がっているようです。思わずつぶやいてしまいました。
この生き馬の目を射抜くようなボーカル界(偏見)でゆるゆると生きてる総くんを褒めたい@なんばhatch
— Manami (@ManamiSinging) 2017年10月7日
二番手はShiggy Jr.。こちらも初めて聴く人たちでした。
「恋したらベイベー」とかが有名みたいですね。
私の目の前にギターの原田さんがいたので、この人はどうやってギターを弾くのかな、と思ってずっと見てみたんですが、ジャーンと鳴らすたびに、コントロールのつまみを、サラっと触ってたんですよ。曲によっては、本当にしょっちゅう触っていました。
山総は、どちらかというと、足元のエフェクターで音を変えている印象があったので、スタイルの違いが印象的でした。
フジファブリック
Shiggy Jr.がおわり、転換が始まりました。下手からダイちゃんの要塞が、上手からあらきゆうこさんのお城がドヤドヤと運ばれてきます。
ちなみに、前二組が演奏している間も、下手では、ダイちゃんの要塞が構築されている様子が、カーテンの影にチラチラ見えてました。あの要塞は、組み立てるのに本当に時間がかかるんだな、と実感しました。
ステージは、ドラムが奥ではなく上手側に設置される横一列体制だったのですが、どうやらちょっと下手よりにセッティングされている模様。正面から見たわけじゃないのですが、あらきゆうこさんの後ろに、タップダンスできそうなくらいの空間があって、気になりました。
そして、始まるいつも通りのサウンドチェック。浦さんがギターとベースを鳴らし、ダイちゃん、加藤さん、あらきゆうこさんの三人で軽く演奏もしていました。この時、総君は出てこないことが多いですが、それってやっぱり楽屋で集中してるのかな?気になります。
SEのMisirlouが鳴るとともに客電が落ちて、メンバーがステージに登場しました。この瞬間がとても好きです。
総君は、おもむろに両手を挙げて挨拶。・・・・挨拶ですよね、あれは?
さて、この日のセットリストは全6曲。あっという間でした。
銀河
Sugar!!
カンヌの休日
夜明けのBEAT
若者のすべて
LIFE
最初に言ってしまうと、全体的に、音響が少し残念でした。いつもはストレートに届く総君の声がきこえづらく(マイクの音量が小さめ?)、ギターやドラムの音が大きすぎたような気がします。メンバーも、ちょっとアンプの様子を見に行ったりなどしていたので、いつもと違っていたのは確かなようです。ワンマンでの音響の素晴らしさを、改めて実感しました。
そのせいなのかどうかわかりませんが、総君が、いつもより少しギタープレイに力を入れているような印象でした。いつも、ギターはすごいんですが、曲数が少ないだけに、アクセルの踏み込みがいつもより早めかつ強め、という感じでしょうか。
とにかくギターが!凄かったです。
彼が、ステージ前方まで出てきてギターをかき鳴らしながら髪を振り乱して白目になったのを見たとき、大阪まで来て良かったと思いました。弾き語りとまた違う、バンドの山内総一郎を見た、と実感できたから。
その印象が消えないうちにと急いで描いた2枚のイラストの一つがこちらです。
これは、日比谷野音の時の写真をベースに描いたものですが、こんな感じで、山総に何かが憑依していました。
MCでは、山総が噛みながらも、ミナホにやっと帰ってきました、こういうイベントが続いているのはすごいことだ、フジファブリックも長く続けていきたいです、みたいなことを穏やかに語っていました。
そして、LIFEでは、「僕は旅に出たんだよ」のところを、「ミナミホイールと僕らは旅に出たんだよ」に替えて歌い、ラストとなりました。
フジファブリック。
— あらきゆうこ (@migumusic) 2017年10月8日
この人たちに毎回癒されてます♪
昨日は入場規制かかっちゃったみたいですね。彼らが人気者なのは私も嬉しいです。#もはや母のようなこの気持ち#写真はオフィシャルからいただきました#ライブ前にメンバーと食べたもの#タウリン pic.twitter.com/UPlJCJLyiJ
飢えが満たされるというよりは増してしまった、ライブでした。
力尽きて
フジファブリックで力尽きた私とYさんは、そのあと、弾き語り部やNulbarichを覗いて、会場を後にしました。
廊下には、半熟睡や完全熟睡の若者たちが、床に座り込んでいました。
この子たちは、昼間も思い切り楽しんで、この後のバンドの出番を待っているんだろうな、若いな、若いっていいな!と思いながらも、来週の仕事のスケジュールと自分の体力を秤にかけて、私とYさんはおとなしくホテルに戻りました。
というわけで、私とYさんはオールナイトではありませんでしたが、ミナホのイベント、楽しませていただきました。こういう、音楽にたくさん触れられる若者向けイベントは本当に素晴らしいと思います。
そんなわけで、楽しい一夜でした。