7月16日に品川プリンスにあるクラブexで行われたSTAND ALONEのVol.5、藤巻亮太×山内総一郎のレポの続きです。
2人の対談
ずいぶん間が空いてしまいましたが、レポの1回目はこちらです。
ところで、公演の前に公開されていた2人の対談インタビューがあります。すごく興味深い記事なのでおすすめです。
こちらで、山総が「最近は、女性の曲が好きですね、UAさんとか。」なんて言っています。伏線だったとは・・・・!
山総のパフォーマンス続き
さて、続きです。
四曲目は「LIFE」。
LOVE LOVE LOVE LA LOVE ME
言葉だけじゃどうも伝えきれないけど
LOVE LOVE LOVE LA LOVE ME
少しでも君に届いたらいいな
(「LIFE」作詞作曲:山内総一郎)
「LIFE」という曲は、頭から終わりまで、山総の本音が詰まっています。例えば最近も、ゆるいか(フジファブリックのネットラジオ)で「僕はもう・・・言葉よりもギターのほうが伝わるかなって(溜息)」とぐだぐだ言っていました。
この日、「少しでも君に」のところで、客席をぐるーっと指さして回った彼は、たぶんほんとにそう思ってくれているんだと、素直に思えます。言葉では伝えられない想いをギターと歌で届けようとしてくれているんだなって。
そして6曲目は、レミオロメンの「雨上がり」
この曲には、藤巻亮太さんのファンも大興奮で、私たちも大興奮で、大いに盛り上がりました。
すごい疾走感。すごい声量。
客席を巻き込んで、私たちも全力で雨上がりの中を(というかむしろ雨の中を)走っていくような錯覚がありました。
山総はこういう、走り続けるような歌がとても似合う。少年ジャンプだから。
雨のち晴れ模様
響くがまま僕らはどこまでも
歩けばほら道端の
コケに咲いた花さえ 雨上がりのよう
(「雨上がり」作詞作曲:藤巻亮太)
そしてそのまま、ラストの「虹」へ。
雨が上がって虹がかかるのね。
今年の6月~7月は、私は合計3回、超絶アウトロつきの山総の「虹」を聴けて、とても幸せでした。神様ありがとう。
この日も、アウトロは絶好調でした。ステージが廻らないため、山総は自分で円形のステージのふちを歩きまわり、ローディーさんがコードを直しに行ってました。
ステージの向こう側の対面最前列に、おそらく藤巻亮太さんのファンと思われる中高年男性が座っていたのですが、その前で山総がギターをバリバリ弾いていて、その男性が「ほほう・・・・君も結構やるね」みたいな顔をしていたのが印象的でした。
そうなんです、うちの子結構、やるんです。
金澤ダイスケ登場
「僕は、普段はフジファブリックというバンドをやっていまして・・・・今日、バンドメンバーも来てるんです!」「楽屋でずっとお菓子食べてるんですよ」と、山総がステージから(嬉しそうに)二階席を指さし、アメリカ大統領のように身を乗り出して客席に挨拶してくれたのは、ダイちゃんこと金澤ダイスケ。湧き上がる声援。私も黄色い声援を送りました。
ダイちゃんは、山総ソロが東京で行われるときは皆勤賞とのことで、今日もきっと来てるだろうなと思いましたが、こんなふうに客席に顔を見せてくれるのはこの日が初めてでした。
隣のブースの人とは握手もしていて、さらに大きくなる声援。そして、「時間ないねん!」とそれを途中でぶった切る山総。
自分でふったのに。
ダイちゃんが来てくれてるのが嬉しくて自慢したくて紹介したくせに!
ダイちゃんは、最後山総がソロパフォーマンスを終えてステージから下がるときにも、タオルをもって迎えに来てくれて、愛を感じました。セコンドか。
観るだけの予定が、結果こんな感じ。STAND ALONE Vol.5藤巻亮太&山内総一郎。#STANDALONE #photobyAZUSATAKADAhttps://t.co/ePmICJBeKt
— 金澤ダイスケ (@kagahyakuman) 2017年7月17日
その時、腕時計をパシパシたたくジェスチャーで、「時間が押してるでしょ!」と伝えのたのは、「時間ないねん!」と挨拶をぶった切ったことへのお返しかな?とチラッと思いました。
藤巻亮太さんのパフォーマンス
続いて、藤巻亮太さんのパフォーマンスです。
藤巻さんは、柄のある黒いTシャツに黒っぽいジーンズで登場しました。これが、「私が思う、ミュージシャンがソロをやるときの服装」にピタッとはまっていました。普段も着ている服の延長っぽいんだけど、地味過ぎない、ちょうどいい感じ(山内君もいつかそういう感じになってくれるだろうか・・・・)。
この日の藤巻亮太さんのセットリストはこちら。
指先
天使達の歌(坂本サトル)
蛍(レミオロメン)
日日是好日
南風(レミオロメン)
TALI(YOSHII LOVINSON)
北極星
歌い始める前に、その曲の由来や込めた想いなどを丁寧に語ってくれて、音楽に対する誠実な向き合い方を感じました。山総と意気投合したのも納得です。
そしてMCが上手。まとまっている。
「天使達の歌」は、大学時代、ミュージシャンを目指していた頃、周りがどんどん就職活動をしていって取り残されたような不安な気持ちのときに聴いて励まされた曲だとか、「日日是好日」は禅にはまってる時に作った曲だとか、教えてくれました。普段、まとまっていないMCを聞いている身としては(まとまらなさがすでに山総の芸風なのでいいんですけども)、ほほう・・・と感心してしまいました。
歌の中で一番印象に残ったのは、「TALI」です。
ソロを始めたときに、内面のドロドロしたものを「オェって。こうゲロって(笑)、吐き出しちゃえ、吐き出していいんだって思わせてくれた」歌だそうです。
うたぐったり 争ったり 顔ぶったり 出ていったり
雨降ったり 髪切ったり みごもったり いつも二人
あの店に行こうね ドレスを探そうね
早く引っ越そうね
育子BABY I LOVE
あっちの人も失敗だ こっちの人も失敗だ 失敗運ぶ
バケツリレー
ねえ足りないものはなんだろう?足りないものはなんだろう?
夢だけありあまってるよ
(「TALI」 作詞作曲: YOSHII LOVONSON)
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私は、高野山でのGACHI!で吉井さんがこの歌を歌ったのを聴いていて、その時もすごい歌だなあと思ったんですが、藤巻亮太さんの「TALI」も、少しねっとりとした歌い方が曲に合っていて、とても良かったです。
藤巻亮太×山内総一郎のセッション
休憩時間中、私とフジ友YさんとNさんらで、「今、楽屋で、山総は藤巻さんに『良かったですよ!最高ですよ!』って絶対言ってるね」「べた褒めしてるだろうね」「2人のいちゃいちゃがみたい」などと語り合っていたのですが、その希望というか、予想をすべて満たした二人のセッションでした。
まず、2人は肩を組んで登場しました。
ここで女子から黄色い声援が飛んだところで、調子に乗った藤巻さんが山総の胸を揉んだりしていました。期待を裏切れない人なんですね。
なお、2人が肩を組むと、山総の背の高さと脚の長さがちょっと際立つ感じで、「山総の脚が長くてごめんなさい」と心の中で謝りました。ほほほ。
ステージの上で、まずは褒め合う二人。
山総:「いやー、すっごい良かったですよ。最高のステージですよ!」
藤巻さん:「僕は、モニターで総ちゃんのステージを見てたんですが、すごい盛り上がりで、この雰囲気にのまれちゃいけない、と思って、気合入れました」
山総:「僕ら、総ちゃん亮ちゃんの仲なんですよ。デビュー当時はそんな喋んなかったですけど、最近、ほんとに仲良くなって。大人になって友達できるって、なかなかないよ。嬉しいよ。俺」「でも、亮ちゃん、って呼んでるけど、さっきお客さんに聞いたら普段は違うみたいですね。亮太くん?」
藤巻さん:「総ちゃんは、総ちゃんってみんなに呼ばれてるよね」
山総:「ああ、おっさんどもがね(笑)」
藤巻さん:「俺、亮ちゃんって呼ばれたことないよ」
山総:「誰かが亮ちゃん、って呼んでたのかな・・・・なんでかな・・・俺、自発的にそう呼んだわけ???」
藤巻さん:「いや、俺、自分から亮ちゃんて呼んで、とか言わないから(笑)」
もうこの時点で、二人のイチャイチャぶりにあてられて、なんていうかニヤニヤが止まりませんでした。何故に、アーティスト同士が仲良くしているのをみて嬉しいのか、自分でも全くわかりませんが、そういうものなんでしょう。
山総:「もう、亮ちゃん、総ちゃんの仲やから!」
藤巻さん:「そうだねー。もう、山とか登りに行っちゃう?」
山総:「山登り?」
藤巻さん:「結構するんだよ。よく登ってるよ」
山総:「いいですね。あの、そういえば俺、こないだアゲハチョウの番を見たんですよ。あの・・・俺これからあてどない暗闇に入ってきますけど、渋谷みたいなところで、アゲハチョウの番を・・・」
藤巻さん:「・・・・この話着地が見えねえ!」
藤巻さん、愛のあるツッコミをありがとうございます。フジファブリックではスルーされがちな山総の暴走も、ツッコミがあるとボケとして成り立ちます!
さて、この日のために二人がそれぞれ作曲をし、うち1曲が形になったので披露ということになりました。
藤巻さん:「この曲は、タイトルがすげえダサくて、でもこれしかないかなって。『丸くおさまって笑顔』という曲です。で、二人ともこれを使います(足元のキックパッドを指す。)俺がドンドン、総君がシャンシャン、です。みんなよろしくー。あ、2番ですごい総君の見せ場あるから!俺、あそこを総ちゃんが歌うのがすごく楽しみなんだよ」
山総:「ちょっ!最初にそんな言うのやめてーーー!意識するやん!」
「丸くおさまって笑顔」
大円満、のイメージでしょうか。明るくて、とてもいい歌でした。
前振りされていた総君の2番は、「俺はもてたい男だー!」みたいな歌詞でした。
さらに、2人で「若者のすべて」「3月9日」をセッションして、ステージは終幕しました。藤巻さんが歌うときに、すっと一歩ひいてギタリストになる山内総一郎の姿が、とても印象的でした。