京都は平安神宮の近く、「岡崎エリア」で行われた OKAZAKI LOOPSのライブイベント「ヒトリの夕べ」に参戦し、山内総一郎の弾き語りを堪能しました。
シンリズム、尾崎裕哉、そしてフジファブリックの山内総一郎と、まったくタイプの異なる3人の男性シンガーが弾き語りをしたのですが、とても濃厚な2時間でした。
シンリズム
トップバッターはシンリズム。
紺のポロシャツにジーパン、くしゃくしゃの髪にメガネという出立ちで、「そこらへんにいる大学生みたい・・・・」と思ったら、本当に大学2年生でした。
若い!
名前がカタカナでかっこいいので、とがった感じの音楽なのかしら、と先入観を持っていたのですが、全然違いました。
歌声は丸く、柔らかく、曲はポップ。
聴いてると、耳触りが良すぎてちょっと眠くなってしまうくらい。
曲が終わって、MCの土井コマキさんと少し話していたのですが、しゃべる声と歌声がまったく違うのに驚きました。
土井コマキさんは、「FM802では彼は、リズやん、と呼ばれているのですが、みんなの従弟みたいな存在です!」と紹介していましたが、従弟というよりは、姉弟に見えました。従弟ってよくわからない・・・・。
ちなみに、「シンリズム」くんの本名は「新理澄」。
本名もかっこいいです。
尾崎裕哉
1980年代に一世を風靡した尾崎豊の息子さんです。
こういう呼ばれ方、紹介のされ方は、本人にとって本意でないところもあるのかもしれないのですが、でもどうしようもなく、歌声が尾崎豊に似ています。
あとでネットでインタビューなどチェックしたら、幼いころから父上の曲をかなり聴きこんで、真似していたそう。
NYに住んでいたこともあり、わりと素直に、父上のことを尊敬できていたのかもしれません。
正統派二枚目だった尾崎豊に比べると、可愛い系二枚目、といった雰囲気の尾崎裕哉くん。客席からは「ひろやー!」と声援が飛んでおり、照れる様子がまた可愛い。なのに歌はなんていうか、まじめで、声のトーンが深くてちょっと官能的。
これは、はまる人ははまるでしょうね。
なお、驚いたのは、尾崎裕哉くんがマイク二本使いだったこと。スタンドマイクが、2本立ててあって、両方使って歌うんです。一つは、若干エコーがかかっているみたい。
こういうやり方は初めて見たのですが、自分の喉を楽器として見ているのかな、と印象的でした。確かに、声量もものすごいんですよ。ホールに響き渡っていました。
山内総一郎(フジファブリック)
何着てくるかな、バナナ♪ゼロミュージックのだったらいいな・・・・と思っていたんですが、浴衣A(青いほう。ギタージャンボリーで着ていたほう)でした。
誰か、誰でもいいから、総君の衣装の裾を切ってくれませんかね?
うう・・・・と思いましたが、本質的なことじゃないわ、と気を取り直して歌声に耳を傾けました。
一曲目は「ブルー」。
最近、ヘビロテしていたので嬉しかったです。
うん。
うん。
・・・・・あれ?
「ブルー」ってこんなに、エモーショナルだっけ?
こんなに最初から迫力あったっけ?
もっと淡々とした歌いだしじゃなかったっけ?
総君の歌い方は、どんどんバージョンアップしていくんだけど、これは。やっぱ。
尾崎裕哉くんに煽られた?
いや、いいよ、いいよ。
その意気やよし!
前髪がどんどん伸びてピスタ風になっていっているので、目のあたりの表情がよく見えます。左右、一階二階を、よーく見渡していました。
その目つきがなんか、いつもと違うというか。
無邪気なだけの35歳じゃない・・・・・!と思わせるものでした。
切なそうに、少し苦しそうな表情で歌いあげます。
今回のライブは、シンリズムが10代、尾崎裕哉くんが20代、総君が30代だったわけですが、年齢を重ねるってこういうことかと思わせる、どっしりしたライブでした。
(つづく)