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彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

ミュシャ展に行ってきました

新国立美術館で開催されている「ミュシャ展」に行ってきました。

 

 

www.mucha2017.jp

 

私は大きい絵が好きです。

今回は、とにかく大きい絵「スラヴ叙事詩」全20作がやってくるということで、行ってきました。

 

「スラヴ叙事詩」とは、アール・ヌーヴォー期にフランス・パリで名声を手にしたミュシャが、50歳にして故郷のチェコに戻り、晩年の17年間を捧げて描いた作品群です。チェコの民族と歴史をテーマにした絵画で構成されています。「スラヴ民族の神格化」「スラヴ式典礼の導入」「東ローマ皇帝として戴冠するセルビア皇帝ステファン・ドゥシャン」などなど、絵の題名を見ただけでも、内容がそれっぽいことがわかりますよね。

 

「スラヴ叙事詩」がどれだけ大きな絵で、これが海を超えることがどれだけすごいか、

展示風景の動画をみるとひしひしと理解できます。

 

youtu.be

 

絵は、巻物のように巻かれて搬送されてくるのですね。そりゃそうか。

 

連日大人気のようですが、おすすめは美術館の閉館40分くらい前に行くこと。閉館間際は、人もまばらで、広々とした空間でじっくりと鑑賞することができます。また、美術展で、全部の絵をじっくり見ようとすると激しく疲れてしまうので、私はわりと早足でざっと全体を見た後、気に入った絵のところに戻り、じっくりその絵を鑑賞する、というスタイルでやっています。ルーブルとかヴァチカンとか巨大すぎる美術館だと不可能ですが、国内の展覧会であれば、この方法が私には最適です。

 

さて、肝心の美術展の感想ですが、とても素晴らしいものでした。

東欧の歴史に造詣があればもっと楽しめたとは思いますが、それがなくても、伝わってくるのが名作の凄さ。

 

パンフレットなどの表紙にも使われている「原故郷のスラヴ民族」という絵が、最も気に入りました。

 

ミュシャ展

 

この絵も、めちゃくちゃ大きいんですよ。正確には610×810cm。そして、構図がすごいです。戦火に追われ、生気なくこちらを見つめる民の背後に、どーんと神様が宙に浮いています。大胆不敵。

「スラヴ式典礼の導入」でも、神様が中に浮いています。

 

背景と、全面で浮いている人物たちの、不思議な遠近感はどこかで見たことある感じ・・・・と既視感がありましたが、ゲームの構図なんだなこれは、と気づきました。当然、ゲームのほうが真似ているわけですが。数多くのゲームの世界観に多大な影響を与えていそうですね、ミュシャの作品群は。

 

ああもっと、言いたいことがあるはずなのに言葉にできない。

あの圧倒的に大きくて、力強くて、ミュシャの魂が刻まれていること間違いなしの絵画群の感想を、上手く言い表すことができません。

小作品もいいものですが(ダリとか)、大きな絵というのは、もう否応なしの説得感があります。

 

ミュシャが好きな方、大きな絵が好きな方、東欧の歴史が好きな方、単に絵が好きな方、すべてにおすすめの絵画展でした。

 

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