フジファブリックのLIVE TOURE 2017「STAND!!」@札幌PENNY LANE24に参戦してきました。
アルバム「STAND!!」を引っ提げてのツアー。どんなものかと楽しみにしていましたが、簡潔にいうと、相変わらずの幸せ空間で、「STAND!!」の生演奏と生声を堪能できました。やっぱり、フジの曲は、アルバムもいいけどライブはもっといい!
ダイちゃんはシルクハットにテールコート風のベージュのジャケット。さすがの着こなしです。
山総は赤いコートを着ていて、今のアー写の服にすごく似ているのですが、襟のところが青いので違うのかな?
加藤さんは、服を脱ぐと(上着は記憶にない)赤いサスペンダーです。
山総と加藤さんは、テーマカラーの赤を意識させる衣装でした。
曲の感想に行く前に、今日は、タイムラインの一部をにぎわせている「あおさ」について語りたいと思います。札幌で産まれたあおさの話。
ことは、山総がMCで「COLORS」の説明をしたときに起こりました。
山総:「この曲は、あの、『あおさ』について、の歌で。『あおさ』って言っても、味噌汁とかに入ってる、海苔の『あおさ』じゃないですよ。あれ、すごく好きなんですけど。まあどうでもいいですけど。そうじゃなくて、ブルーのほう。若い頃の、あの『君はまだまだ青いね』みたいな『あおさ』です。すごく慕ってくれる後輩がいて、その後輩が、『最近昔の頃みたいなあおさがなんすよ』って話してて。味噌汁の『あおさ』じゃないですよ。もういいって?(笑)でも、そいういう『あおさ』って、俺はなくなるもんじゃないと思っていて、今も昔も、ずっと同じ気落ちで、俺らはやってるんですよ。そういう『あおさ』みたいなものを結晶みたいにずっと持ち続けているもんじゃないかなと。あ、そっちの『あおさ』じゃないですよ。ああもう、今日は俺、『あおさ』の味噌汁飲んじゃおうかな。」
細かいところは覚えていませんが、大概こんな風に、山総は「COLORS」に出てくる形容詞としての「青さ」に、海苔の「あおさ」をちょいちょい入れ込んできて、ほかのメンバーは口元に笑いを浮かべながらそれを聴いていました。
そして、歌唱。
真っ赤に染まっていく月が君を隠したとしても
明日を夢見たことを僕らは忘れないはずさ
手のひらからこぼれて消えていった
孤独はもう慣れたはずだったのにな
影も無くなって 何かがポツリやるせない時は
思い出してほしいよ 青さはなくせないはずさ
(「COLORS」作詞作曲:山内総一郎)
ダイちゃん:「今回のツアーで、今までで一番面白かったかも・・・『あおさ』が。」
山総:「面白かったやろ?」
ダイちゃん:「俺、結構冷静に聞いてるつもりだったんだけど、『あおさ』のイメージが残っちゃって、初めて演奏中に迷走したもん。『あおさ』のイメージを振り払わないとって(両手で振り払う仕草)。もう、この後のツアーでも、これでいったら。MCは。」
山総:「札幌で生まれた『あおさ』の話。」
BOBO:「『あおさ』の話はもういいのかもしれないけどさー。まあ、『COLORS』って、激しい曲とか、妖しい曲とかあるなかでは、いわば、いい曲じゃん?その音楽用語でいうところの落ちサビ(ギターやドラムがやんで、キーボードだけでコーラスのところ)のところでさ(ここで山総が該当箇所を鼻歌)、俺は思わず客席を見ちゃったよ。お客さん、笑いこらえてないかなって。そしたら、大丈夫だった。みんな一生懸命、集中して聴いててくれたよ。」
加藤:「僕は比較的早く立ち直ったんですけど、手のひらからこぼれて消えていった、っていうのが、完全に、こう手のひらに味噌汁のお椀が載っているイメージで。その味噌汁が、両手からどばーっと零れ落ちていく、としか思えなくて。演奏中に、しまったヤラレタって。」
こんな感じで「あおさ」話で盛り上がったんですが、アンコールで物販の解説をしたときに、なんとダイちゃんが「トートバック」から「このバックは本当にすごい。いろいろなものが入っています。」と言って「あおさ」のパックを取り出しました。
盛り上がって、これを客席に投げるメンバー。
くだらないんですけど、楽しくて。
放課後にクラスメイトとたわいないことで盛り上がってるような感じでしょうか。
箸が転んでも笑えるあの頃にはもう戻れないけど、フジファブリックのライブを楽しんでいるときは、わりとほんわかと、そんな気分になれます。
人生にはこういうクダラナサが必要だと、しみじみ思いました。