彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

山内本特設サイトにストラトキャスター1本で弾く「STAR」「透明」の動画アップ

ギターマガジンから出版される予定の山内総一郎のアーティストブックの特設サイトに、「STAR」と「透明」の演奏動画がアップされています。

 

フジファブリック 山内総一郎 (GUITAR MAGAZINE SPECIAL ARTIST SERIES)

www.rittor-music.co.jp

 

アーティスト・ブックでは、山内がストラトキャスター1本で弾いたオリジナル・アレンジ譜を2曲掲載しているが、ここではその演奏動画を独占的に公開。その美しい音色と鮮やかなプレイを目の当たりにすれば、いかに彼が卓越したギタリストであるかがわかるはず!

 

http://www.rittor-music.co.jp/s/yamauchisouichiro/

 

これを読んだ瞬間、こころが震えました。

まさか動画で配信してもらえるとは・・・・・!

気持ちを落ち着けて、帰宅して椅子の上に正座して聴きました。

 

youtu.be

 

静かに星が瞬いているような調べ。

このblogを読んでいるほとんどの人は知っていると思いますが、オリジナルの「STAR」は、まさに超新星の爆発の勢いを感じさせるパワフルな曲です。それを、こんな情感にあふれた、物悲しさの陰さえ感じさせるアレンジにしてくるとは・・・・!!

 

実はストラトだけを使って1枚の作品を作ってみたいんですよ。ストラトの限界に挑戦する・・・・って、お前の尺度で限界を決めるなって話ですけど(笑)。全然どういう形になるのかはわかりませんが、例えばブルースやジャズっぽいことではない何か・・・・・”これストラト?”って耳を疑いたくなるようなものを作ってみたいと思いますね。丸い音も、太い音も、温かい音も出せる中で、さらに過激なアームも使えるというのはストラトの利点だと思いますし、プラグインやギターのシミュレーターでは表現できない音楽を、ストラトキャスター一本に集約してやてみたいです。

 

(ギター・マガジン2015年7月号インタビュー〔189頁〕)

 

manamisinging.hatenablog.com

 

確かに、ブルースでもジャズでもない。音楽的知識のない私には、これがどんなジャンルに分類されるのかわからないけれど、これももう一つの「STAR」だし、あの曲に込められた想いの一つの側面を確かにすくい上げていると思います。

 

もう一曲は「透明」。弾き語り一人旅で演奏し、アコースティックライブでも演奏したこの曲。ベースパートを親指で弾きながら、ほかの指でメロディラインを奏でるという神業を披露しています。えっと、神業ってことでいいんですよね?ギタリストのみなさんってみんなこんなことできるんですか?

 

youtu.be

 

久々にギタリスト山内総一郎を見たなーって感じです。

うつむいて、ひたすらにギターに身を沈めていく雰囲気、好きです。

こういう時の彼は、楽器とほとんど一体化してるんじゃないかと思います。あっち側に行っちゃってるというか。

 

ステージの上でガリガリギターを弾く姿もカッコいいんですが、こうして、沈み込むように、ギターの音色を繊細に重ねていくプレイも素晴らしい。ギターが唄ってる・・・・と思います。一つの楽器から、こんなにさまざまなトーンの音が鳴らされるのが信じられない。

 

山内くんに寄せられたアーティストたちの山内評も特設サイトにのっていますが、くるりの岸田さんのコメントが非常にしっくりきました。

 

やはりストラトキャスターを使ったジェフ・ベック的なプレイだと思います。エレキギターのトーン・コントロールを惜しみなく使った大人のプレイをこれから沢山聴いてみたいです。

 

(岸田繁 くるり)

 

動画をとった場所が、楽器関係のものが置いてあるバックヤードっぽいところも気に入りました。山内くんの髪型は、別人みたいでちょっと違和感ありますが・・・・(雑誌の写真は好きだけど、普段のストレートのほうがやっぱりいいかも)。

 

この特設サイト、永遠に残しておいて欲しいんですが、どうでしょうか?リットーミュージック様・・・・。