彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

【レポ1】フジファブリックアコースティックライブ「FABRIC THEATER」二日目に行ってきました

11月17日に赤坂BLITZで行われた、フジファブリックのアコースティックライブ「FABRIC THEATER」に行ってきました。

幸せな夜でした。

 

 

FABRIC THEATERは、2階後方の立見席以外は、座席指定です。思い切り踊れるスタンディングのライブもいいですが、座席のある安心感もまたいいものです。

「THEATER」というコンセプトだけあって、グッズではポップコーンを売っていたり(光の速さで売り切れたらしい)、公演開始前のSEは、ゴッドファーザーやタイタニックなどの映画音楽だったりしました。さらには、ブザーの音が鳴り響いた後には、舞台前に下がったスクリーンに「NO MORE 映画泥棒」ならぬ「NO MORE LIVE泥棒」の映像が!

 

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この、ビデオ役の人が、結構うまいこ体をくねらせて踊っていて、「中の人は誰かな~」と思っていたら、なんとビデオ役がダイちゃんで赤いサイレン役が加藤さんでした。最後、二人が「やれやれ」っていう感じでマスクを取ったときは爆笑。

凝った工夫が、期待を盛り上げます。

 

するすると幕が上がると、そこには、ソファや椅子が置かれ、ラグマットが敷かれた、まるで誰かの部屋のようなセットが現れました。アコースティックにふさわしい、リラックスした温かい感じです。そして一曲目は「ホーランドロップ」。

 

アコースティックっぽい。アコースティックっぽいよ!

今日は歌詞は間違えていませんでした。

ウサギに朝起こして欲しいのかー、とニヤニヤしながら聴いておりました。

 

続いて「LIFE」。この曲も、もともと、ピアノが使われていたり、アコースティックアレンジの似合う曲です。

 

ここまで聴いてわかったのですが、アコースティックだと、声が普段よりも大きく、はっきりと聞こえます。そして、このあと、ますますその特徴が際立ってくるのですが、コーラスの声もすごくよく聴けるのです!

 

ドキドキうっとりしながらの三曲目は「カタチ」。私はこの段階で、完全にアコースティックの世界に持っていかれました。アレンジがすごくいいのです。カタチのギターが、オルガンが、あんなに好きだったはずなのに、ピアノとアコギとウッドベースもとてつもなくいい。今日この日だけの、夢の演奏だと思いたくない・・・・。

 

そして「Gum」。せつない。せつない夜に風が吹いてた、帰らぬMy Old Days。

 

いつか見てたあの花のように

少し ほんの少しでも

強くいたいと思うのです

 

(「Gum」作詞作曲:山内総一郎) 

 

このフレーズを聴いて、私は、三日月ADVENTUREで演奏された「花」を思い出しました。

 

 どうしたものか 部屋の窓ごしに

つぼみ開こうか迷う花 見ていた

 

(「花」作詞作曲:志村正彦)

 

花

 

 

二人でいる時に花を見たことはあったのだろうか、あったとしたらその花は、何の花だったのだろうか・・・・と、風景が、イメージがつながっていきます。こういうのも面白いですね。

 

さらにダメ押しの「バウムクーヘン」。とてつもなく志村っぽい歌詞ですが、それを総君が丁寧に歌い、またダイちゃんのコーラスも、いつにもまして力強く感じます。

  

バウムクーヘン

バウムクーヘン

 

  

そして、幕間に、「イェーイとか、そういうの言っちゃっても大丈夫よー」と前ふりをしながら「そんなこと全然言えない曲をやります」と切り返す、いつもの山総のペースのMCを挟んで始まったのは「笑ってサヨナラ」。

 

笑ってサヨナラしてから間違い探しをしていた

どうしてなんだろう 間違い探しをしていた

ここ何週間か僕は独りで色々考えてた

どうしてなんだろう どうしてなんだろう なんだろう

 

 (「笑ってサヨナラ」作詞作曲:志村正彦)

 

志村の歌はほんとに、青春期の歌だな、思春期の歌だなと思いながら聴いていました。大人になって振り返ってもはっきりと思い出せる、あのころのモヤモヤ。ちょっと歌謡曲っぽい、昭和の雰囲気のあるメロディーが、伸びのある総君の声とマッチして、不思議な魅力を醸していました。

 

歌詞の持つみずみずしさ。

演奏の温かさ。

歌い上げる声の優しさ。

 

この前半の流れはヤバいでしょう。幸せ空間が永遠に続けばいいのに・・・・。

その思いに浸る間もなく、ステージはリクエストコーナーに突入していきます。

 

(続く)