「働きマン」「さくらん」などで有名な漫画家安野モヨコの原画展「STRIP!」@池袋パルコに行ってきました。
原画展は、写真撮影が可能だったので、沢山写真を撮ってきました。
安野モヨコは、とにかく絵が上手い。
漫画家として一流なのに、イラスト(漫画の絵ではない、イラスト)としても成立する絵を描けるのは、この人と江口寿史くらいではないだろうか。
その安野モヨコの原画がみれるというので池袋パルコに行ってきました。
入口の絵は、「鼻下長紳士回顧録」のコレットですね。
モヨコ先生は今、ちょっと昔の時代の風俗にはまっているようです。
アールヌーヴォー風といったらいいのでしょうか。
綺麗なエロス。女性が好むエロティシズムですね。
和風の懐古趣味のものもあります。
大正ロマン風?
「働きマン」の原画もありました。
途中で終わってしまいましたが、これはほんとに面白かったですね。
主人公の松方には、安野モヨコ自身もかなり投影されていたのではないでしょうか。
監督クンを発見しました。
(安野モヨコの夫は、「エヴァンゲリオン」でも有名な庵野秀明氏です。)
原稿がホワイトで修正されているのが確認できるのも原画展の醍醐味。
イケメンがよりイケメンに修正されたのでしょうか。
「さくらん」のコーナーもありました。
なんと、画集「STRIP!」には、単行本未収録の「さくくらん」の第二章(3話分)が掲載されています。
私は、江戸吉原を描いた物語が好きで、例えば近年のものでは、松井今朝子の「吉原手引草」や「吉原十二月」などを夢中になって読みました。
映画だとやはり「吉原炎上」でしょうか。
さすが五社英雄。そして名取裕子!
「さくらん」も、これらの作品に負けず劣らず、素晴らしい漫画です。吉原の風俗を現代の絵柄にこんな風に華麗に移し替えることは、安野モヨコにしかできなかったと思います。まさに現代の浮世絵師。
そして、コマの運び方といい、ストーリーといい、「さくらん」こそ、安野モヨコの漫画の今のところの最高傑作だと思っています。
本物の版画も売られていました。
これ、本当にキレイでした。
「オチビサン」もあって可愛かった。
モヨコ先生が創作活動を続けてくれているだけで嬉しいです、私は。
私にとって、今後も活躍が無条件に楽しみな作家のひとりです。