フジファブリックの熊本でのライブで印象に残ったことをつらつらと書いておきます。
今回のツアーでは、これまで、水戸と六本木(間に新宿ロフト)に参戦しています。いずれも仕事終わりに駆け付けたため、わりと後ろの方からステージを遠目に見ていたんですが、熊本は好条件が重なり、がっつり前方で楽しむことができました。
音楽って、耳から入るものだし、ライブハウスのどこに居ても楽しめるものではありますが、しかし。が、しかし。
視覚情報がこれほど大きいものだとは!
ステージの上で魅せる、魅せつけるメンバーに、私とYさんとNさんは、平常心を失っておりました。なお、私はともかく、YさんとNさんは、平素、極めて穏やかで常識的な大人です。
Nさんも公演の後に「私、普段は絶対こんなことないんですけど、今回は、ダイちゃんがショルキーで前方に出てきたとき、ダイちゃん!って叫んでしまいました!もう、気持ちを押さえられなくって・・・・!!!」と熱く語っていました。
そんな熊本公演ですが、私にとって印象的だったのは以下の三つです。
熊本アドベンチャーの思い出(曲以外) 1 ダイちゃんの華麗なジャンプ 2加藤さんの噛み具合 3「トップロープのが良かったかな?って言ってたやん。あれナニ。プロレス?」っていう時の山総の冷めた目線
— Manami (@ManamiSinging) 2016年6月25日
ダイちゃんのサービス精神
それは、アンコールでメンバーが登場したときのことでした。
山総:「さっき、舞台そでにはけたときに、ダイちゃん、トップロープのほうがよかったかな?って言ってたやん。アレ、ナニ?」
ダイちゃん:「おまっ(汗)言うなよ、そういうことは!」
山総:「トップロープって意味わからへん。プロレス的な?」(ダイちゃんの懇願は無視)
加藤さん:口に指をあてて、シーのジェスチャー
ダイちゃん:「ああもう!あのね、さっき、Surfer Kingの最後にジャンプしたでしょ。そこからそこまで。ちょっと幅跳びみたいになっちゃったからさ。俺のトップロープはココ(キーボード前の椅子の上を指す)なの。ここから飛び降りればよかったかなって」
ショルキー抱えたまま、機材を飛び越えてジャンプはいくらなんでも怖すぎる、と思ったのですが、なんとその後、アンコールの「虹」でのエンディングで、手ぶらではあるものの、ダイちゃんは椅子の上からジャンプしてくれたのです!無事、機材を超えて着地も成功。2時間30分のステージでヘロヘロなはずなのに、狭いステージの上で、皆の期待に応えてそんなパフォーマンスを魅せてくれるダイちゃんはやっぱりサービス精神が旺盛なんだわと感激しました。
なお、上記会話のときの、加藤さんの優しいジェスチャーと対照的に、しらっとした視線でダイちゃんをみる山総の横顔、というのも私のツボでしたので、3位にランクインしております。
前に出る加藤さん
今まであまり、というかほとんど、ステージ上でソロを披露したことがない加藤さん。「キーボード金澤ダイスケ!」「ドラム、BOBO!」という紹介はあるのに、なぜか「ベース加藤慎一!」の紹介がないときすらあったりして、ちょっとそれはどうなのかと密かに思っていました。
でも、今回のツアーでは、加藤さんは一歩前に出ている観があります。
まず、「虹」では、キーボードソロに続いて「ベース加藤慎一!」の紹介があり、ベースソロを披露するようになりました。これが結構いいんですよ。
ベースはカッコいい楽器です。ポールマッカートニーもベーシストだし!
また、熊本のステージでは、いつもより長くしゃべっていました。
加藤さん:(トークしながら3回くらい噛んでしまって、心なしか顔を赤らめながら)「加トーク!」
客席:拍手
山総:座る。
ダイちゃん:座る。
加藤さん:「説明しよう!加トークとは、僕がしゃべっている間に、他のメンバーが休む時間のことです」
客席:笑う。
山総:青いマグから何か飲む。
ダイちゃん:赤いマグから何か飲む。
加藤さん:「僕は、な、夏になるとテンションがあがるんですよ。夏生まれ、8月の生まれなんで。こんなんでも(笑)。今年は玉川の花火大会をやることが決まりました。嬉しいことですね。あ、僕、花火が好きなんですよ」(この話をする間に3回くらい噛む)「なので、はい、花火とかけまして、ライブの後と解きます。その心は」
ダイちゃん:「その心は!」
加藤さん:「どちらも打ち上げが楽しみです」
客席:湧く。
山総:「きれいに決まってるやん!」
去年の金沢公演前日のミステリーツアーのとき、バスに乗り込んできて、緊張のせいか少し噛みながら話してくれた加藤さんの姿を思い出しました。加藤さんは、「人から期待されるのが苦手」というようなことをラジオで語っていたと記憶していますが、そんな加藤さんが、一生懸命話してるのをみると、こっちもニヤニヤしてしまいます。今年は年男として「Noと言える男」を目指していると言っていましたが、変わっていく加藤さんを見れるのはとても嬉しい事です。
ダイちゃんも今年は「カチッとはまった」というし、どんどん変化し、パワーアップしていくメンバーをこれからも応援していきます。