ここのところ、仕事(など)に邁進して更新が滞っていましたが、その間、5月11日にフジファブリックのニューシングル「ポラリス」がリリースされていました!
今回は、作詞作曲とも金澤ダイスケ。TVアニメ「マギ シンドバッドの冒険」のエンディングテーマとして書き下ろされた曲です。
イヤホン推奨とのことなので、イヤホンで聴きこんでいます。イントロの細かいギターの響きが左右に振れる様子は、星の瞬きのようです。
第一印象としては、大変凝った楽曲ということ。
「Green Bird」のときも思いましたが、音の重ね合わせ方が、どんどんすごいことになっていっています。
Rooftopのインタビューで、楽曲制作の背景を伺い知ることが出来ます。
山内「音作りやその構成、構築感や音色にしても、いわゆる一筋縄ではいかないところや、聴いた人が、”やっぱりどこか俺たちっぽい”と感じて欲しかったし。パッと聴きストレートなのでスッと聴けるけど、よくよく聴くと、ひねってたり、色々なところで色々なことをやってたり…。」
金澤「それこそ今回は隠し味がたくさんありますよ。同じフレーズでもトラックを4つに分けて録ったり。その辺りはエンジニアの高山徹大先生の手腕です。おかげさまでトラックの数が大変なことになってますが(笑)。」
マニアック職人集団、フジファブリック。
カップリングの「PRAYER」は、ちょっとスピッツを思わせるような歌い出しで、山内君の声が気持ちよく響いています。こちらは、「夜明け前」「BABY」の延長線上にある曲のようで、でも歌詞世界は、「ECHO」のMVを連想しました。
全身全霊全てを掴むよ
目の前に広がる明日への道しるべ
きらめく姿この胸に
思い描けたなら空へと映すよ
(「ポラリス」歌詞)
冒険をテーマにしたアニメの楽曲なので、正しく冒険感に満ち溢れていますね。負荷を払いのけてストレッチする時期をすぎ、如何に負荷に耐えながら上手いことペース配分を保ち続けるかがテーマのわたくしのような年代になりますと、「全身全霊」で全てを掴みにいくなんて、実に「若い!」と思いますね。そういう意味で、私にとっては、共感する歌というよりは、見守る歌といいましょうか。
シングルの限定版には、特典映像として「フジファブリックの頭にカメラを着けてレコーディングしたらこうなった「PRAYER」編」がついています。こちら、メンバーがわちゃわちゃ楽しくやってる様子を観ることができます。「Light Flight」の時みたいに、曲が出来上がっていく過程が伺えるのかと期待すると肩透かしをくらいますが、良く考えればアクションカムつけながら真面目に制作はできないと思うので、当然の帰結なのかな。
これはこれで楽しいですが、やっぱり楽曲制作の過程をドキュメンタリー風に見せてくれるともっと嬉しいかな~と思いました。
今回の楽曲のテイストにも言えることですが、光と影のコントラストあってこその人生だと思うので、メンバーには今後、シリアスな面も曲を通して表現して欲しいなあと願っています。