彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

SMAPをめぐるニュースについて思うこと

SMAPが解散してしまうのではないか、ということについて、連日沢山のニュースが流れています。

スポーツ新聞の見出しには、「クーデター」「土下座」「謝罪行脚」「求められる誠意」と、剣呑な単語が踊っています。

 

正直、気持ち悪い「報道」(と呼んでいいのか?)も多くて、モヤモヤしていました。なんだろうこのモヤモヤ・・・・と思っていたのですが、わかりました。北朝鮮の報道に感じる気持ち悪さと似ているのです。北朝鮮のメディア(朝鮮中央TVなど)の放送をたまにテレビでやっているのを見ては、「プロパガンダってこういうのを言うのね」と思っていたのですが、今回のSMAPをめぐるスポーツ誌の報道にも、共通する点が多くあるように感じました。

 

一番ひどいと思ったのはこちらの記事。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

分裂危機の渦中にあるSMAPの中居正広(43)が、ジャニーズ事務所の先輩後輩や芸能界の親しい友人たちにメールで心境を明かしていることが14日、分かった。

現在の事態を招いたことに痛恨の念をにじませる内容で、「これからは命を懸けてSMAPを守る」とあらゆる手段を講じてグループ消滅を回避する決意を表明。「独立=SMAP解体」という当たり前のことにようやく気付き、何としても元の形に戻りたいとの思いを伝えている。

 

中居くんが「当たり前のことにようやく気付き」って、それはないでしょう。長年芸能界のトップを走ってきて、ジャニーズ事務所のやり方も知り抜いているSMAPのメンバーが今回のことを予見できなかったはずはありません。表には出せないいろいろな事情の中でメンバーが悩みぬいているんだろうなってことは、ファンでない私でさえ察することができます。

 

でもそれを、一方にだけ都合のいい単純なストーリーに改変してしまうのがプロパガンダの特徴です。

 

プロパガンダ(: propaganda)は、特定の思想世論意識行動へ誘導する意図を持った、宣伝行為である。

通常情報戦心理戦もしくは宣伝戦、世論戦と和訳され、しばしば大きな政治的意味を持つ。最初にプロパガンダと言う言葉を用いたのは、1622年に設置されたカトリック教会の布教聖省 (Congregatio de Propaganda Fide、現在の福音宣教省) の名称である[1]ラテン語propagare(繁殖させる、種をまく)に由来する。(Wikipediaより引用)

 

 アドルフ・ヒトラーは、宣伝手法について「宣伝効果のほとんどは人々の感情に訴えかけるべきであり、いわゆる知性に対して訴えかける部分は最小にしなければならない」「宣伝を効果的にするには、要点を絞り、大衆の最後の一人がスローガンの意味するところを理解できるまで、そのスローガンを繰り返し続けることが必要である。」と、感情に訴えることの重要性を挙げている[12]ヨーゼフ・ゲッベルスは「十分に大きな嘘を頻繁に繰り返せば、人々は最後にはその嘘を信じるだろう」(=嘘も百回繰り返されれば真実となる)と述べた。(Wikipediaより引用)

 

こわいー。

また一つ勉強になりました。

 

アイドルの活躍を観るとき、私たちは幸せな気持ちになれます。日常の四方山事を忘れて、一時、夢の空間に滞在することができます。そんなアイドルにも辛い世過ぎがあるだろうことは分かっていたけど、こんなバックステージは見たくなかった。メンバーも、見せたくなかっただろうなと思います。なのに表に出てしまう不思議。最近は、何もかもが裏がえっていく時代だな・・・と思いました。