フジファブリックのボーカルギター、志村正彦は、2009年12月24日に急逝しました。29歳でした。今日はその日から6年という月日がたった、7回忌です。
今日この日、メンバーとスタッフは、彼の故郷である富士吉田に行っていろいろな報告をしたようです。ご家族からお土産で頂いたというクッキー(富士山、帽子、音符のデコレーションがしてあって可愛い)の写真が、マネージャーの大森さんの日記にアップされていました。
また、メンバーのダイちゃんは、ツイッターと写真日記で、「どこまでも青く透明」な蒼空の写真をアップしていました。フォロワーさんが、昨年の同じ日にも、ダイちゃんが同じような空の写真をアップしていたことを教えてくれました。
— 金澤ダイスケ (@kagahyakuman) 2015年12月24日
こんな風に細やかに、彼の近くにいた人たちは、彼の不在を悼んできたのです。
ツイッターのタイムラインには、ほかにも、彼の音楽を愛していた人たちの、彼を想う気持ちが流れていました。
フジファブリック志村正彦、最高の音楽家。君と出逢えて一緒に音楽を創れたことを、心から光栄に思っています。 https://t.co/kpblhHsuZO pic.twitter.com/nAAROiBqb7
— 片寄明人 (@akitokatayose) 2015年12月24日
フジファブリック志村くん。
— 樋口寛子 (@Hiroko_Higuchi) 2015年12月24日
出会ってから14年間、相変わらず志村くんが奏でた音楽を大好きでいられる事を誇り思います。あれからその気持ちは何にも変わらない。
インディーズ時代のあれこれや新宿ロフトに沢山出演してくれた事は今でも宝物です。
6年か。
— 城戸紘志 (@milincpote) 2015年12月24日
毎年、クリスマスは切なくなりますね。
だいぶドラムうまくなったから、
今一緒に演奏したら最高のドラム叩けるのにな。
もう6年。。そんなにだっけ?と思うこともあれば随分と待たされてるようで、まだそんだけ?て思うこともあります。いつになったら気がすむのだろうか、、、
— メレンゲ(クボケンジ) (@kubokenji) 2015年12月24日
みんなへ、志村へ、メリークリスマス 。
私は、こんな風に晴れた冬の日に似合うかなと思って、松任谷由美の「NO SIDE」を聴いていました。
彼は目を閉じて枯れた芝生の匂い 深く吸った
長いリーグ戦しめくくるキックは ゴールをそれた
肩を落として土をはらった
ゆるやかな冬の日の黄昏に
彼はもう二度と かぐことのない風 深く吸った
何をゴールに決めて 何を犠牲にしたの
誰も知らず
歓声よりも長く 興奮よりも速く
走ろうとしていたあなたを少しでも
わかりたいから
志村正彦のことを想うとき、私の頭には「青春」という単語が浮かびます。
不格好で自意識過剰でバランスの悪い、振り返ると恥ずかしさで頭が痛くなるような、でもエネルギーに満ちた、まだ何かを知る前だったあの頃。
彼の紡ぐ詞と楽曲は「青春」の痛みと切なさ、ダメさと明るさを伝えてくれます。
そんな「青春」の最中にいたにも関わらず、駆け抜けたとしかいえない生き方をして、私達を置いて逝ってしまった。
でも彼のつくった詞と音楽を、今でも大勢の人が愛しているよ。
ねえ、よかったね。
そしてありがとう。