フジファブリックが11月15日に金沢市文化ホールで行うライブに先立ち、金沢市出身のベース・加藤慎一氏のpresentsからなる「かとをのぶらりミステリーツアー」が開催されたので、参加してきました。
朝からパリで大規模なテロがあり、なんとも言えない気持ちでツイッターで情報収集しながら東京駅に向かいました。暗くなってしまうけど、せっかくのツアーなので、気持ちを切り替えて臨みました。
列車の中で、Yさん、Nさんと合流し、北陸新幹線「はくたか」で金沢に向かいます。金沢駅は、噂通りのキレイな駅でした。明日は1万2000人が参加する金沢マラソンが開催される予定のためか、とても混雑しています。
バス停では、「出場権付ツアー」「下見バスツアー」などでバスが並んでいます。「私達のぶらりミステリーツアーバスはどこ~」と少し戸惑いましたが、ありました!150名が参加しており、3号車まであります。早速乗り込み、出発を待ちます。
ドキドキドキドキ縄文土器。金沢マラソン下見ツアーにまじってぶらりミステリーツアー待機中!
— Manami (@ManamiSinging) 2015年11月14日
すると、不意に人影が。
なんと、ド派手なはっぴを着た加藤さんがバスに乗り込んでくるではないですか!!!!
急激に上がるテンション。沸き起こる拍手。
「今日は、お足下の悪い中、ありがとうございます。今日はあいにくの雨ですが、金沢は1年の3分の1くらいは雨か曇りなんです。なので、これが通常です。でも、風情がある景色が見られると思いますし、いい街なんで、楽しんでいってください。」と、概要こんなことをものすごく噛みながら言っていました。
「これ、3回目なんですけど(注:3号車なので)、いちばんぐだぐだだ・・・・!」
照れながらうなだれる加藤さん。
いいよ!
むしろ噛んでくれてよかった!
そんな風に照れる、レアな加藤さんが見れたのだから・・・・。
(「ホーランドロップ」と同じ扱い。)
加藤さんは降り、バスは金沢駅の表玄関、鼓門へまわり、(駅の)写真撮影タイム。
米の大手旅行雑誌の特集で、日本で唯一「世界で最も美しい駅14選」に選出された金沢駅。
「綺麗だねー」
「立派だねー」
「でも・・・・」
「私達の頭はさっきの加藤さんでいっぱい!」
「不意打ちくらった」
「最後の宴会に出てくるだけだと思ってたのに、いきなり、なんて!」
「しかもあんな照れながらしゃべるなんて!」
「いっぱいしゃべってたなー」
「普段は外の二人がしゃべるから、あえてしゃべらないけど」
「今日は主役だからしゃべる!」
そして、再びバスに乗り込むと、出ました、例のビデオが。
「フジファブリファブリクッククー」
武道館ツアーのときにも流れた、謎の歌。
今度は、加藤さんをフィーチャーした歌詞でした。
「加藤の手相には女難の相がある」
「加藤が一番幸せなときは瓶ビールを飲んでるとき」
「加藤の口ぐせは『へー』」
「加藤の出処へ乗り込むぜー」
「すべては北陸新幹線のおかげー」
面白映像と歌で場を和ませます。
これ、誰が作詞作曲して、誰が歌ってるんでしょうね。
ところでこのバス、どこに向かってるのかしら?
添乗員さん:「加藤さんの母校である、金沢高校へ向かっています」
え・・・・?
なぜ・・・・??
わけがわからないまま先導されてゆく私達。
「高校か・・・・入れるのかな?」
「まさか、この歳になって好きなアーティストの出身高校へ行くことになろうとは!」
「下見なわけない、保護者にもみえないこの一行」
「集団ストーカーだと思われたらどうしよう・・・・」
校門を入ると、クラスの集合写真を撮る時にある踏み台のようなものがあります。
添乗員さん:「写真をとりまーす」
お、おう・・・。
いそいそと踏み台に並ぶ私達。
添乗員さん:「はい、そこもつめてくださいねー」
詰めるんだ。
ってことは加藤さんはこないんだ。
ってことは、私達だけで、この縁もゆかりもない高校で疑似クラス写真?
謎すぎる!
とテンションが急降下した直後、
加藤さんが登場!
しかも学ランで!
一気にテンション急上昇!(単純)
「卒業生は僕だけだからね。真ん中に座るよ」
「みんな、最高の笑顔で!笑顔でいこう!」
相変わらずの謎シチュエーションですが、でも加藤さんがいるだけで、いきなりなんだか楽しい素敵なシーンに激変です。
私は加藤さんの右手斜め後方に居たのですが、加藤さんが近くにいることが不思議で不思議でたまりませんでした。
加藤さんを静かにお見送りし、バスへ戻ります。
「また不意打ちくらったわ・・・・」
「しかも学ラン」
「さっきはハッピだったのに」
「ファンサービス満点だね~」
「こんなの知らない人からすればバカっぽいかもしれないけど、でもテンションあがっちゃうのしょうがなくない?」
「しょうがない」
「仕方ない」
バスでは、「金沢MAP」が配られました。
小さな二つ折りのMAPですが、表紙の加藤さんの絵が激カワです。
添乗員さん:「では、次は金沢城を見た後、兼六園に行き、その後は21世紀美術館です」
いきなりすごく金沢観光です。
そうか、これは金沢観光だったのか。思い出しましたよ。
雨のふる中、金沢城をさらっと見て、兼六園もさらっと見ました。
なお、お城の門の屋根にはカラスが沢山とまっていて、ヒッチコックの「鳥」のような不吉な雰囲気を醸し出していました。
5時になると日も完全に落ちて、雨脚はどんどん強くなっていきます。
私達3号車チームは、21世紀美術館の入口に向かって列を作って並ばされていました。
添乗員さん:「時間調整のため、少しお待ちください」
時間調整ってナニ?とは思いつつ、結構疲れてきたので、あまり考える余裕もなく、子羊のように並び、呼ばれるがままに進むと、なんと
21世紀美術館の入口で加藤さんが入場券を一人一人に手渡していました。
動揺する私達。
だって、心の準備していない!
バタバタと折り畳み傘をしまうと、もう目の前に加藤さんがいます。
「楽しませて頂いてます」
「そうですか?よかったです」
サラッと進んでしまう私。
握手とか、求める暇もなく。
ふと、「ブルー」の一節が浮かびました。
なんだか思ってたよりもう一つ
自分勝手にはなかなかね
(21世紀美術館のコレクションの一つ、レアンドルのプールで撮った写真です。ブルーのMVをちょっと思い出しました。)
加藤さんの大事な手が雨で冷えてしまわないか。
そんなことが心配になりました。
「なんか」
「翻弄されているっていうか」
「まさかもぎりをしてるとは思わないじゃない!」
「顔、まともに見れなかった~」
「一人一人にチケット渡してくれてさ」
「こころが温かくなる」
「素晴らしすぎるミステリーツアー」
ツアーの紹介ページには、「特典① 11月14日(土)に開催される宴会に参加可能!宴会終盤には、みなさんと乾杯するために加藤慎一が登場!みんなで記念写真を撮影!」とあったので、加藤さんが登場するのはてっきり宴会終盤かと思っていたのですが、これは盛大な引っ掛けだったのですね。
行く先々で加藤さんに遭遇して・・・・
翻弄されっぱなしのミステリーツアーでした。
(つづく)