彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

「関ジャム完全燃SHOW」の「音学完全燃SHOW」に講師としてスキマスイッチが登場

11月1日、テレビ朝日の「関ジャム完全燃SHOW」にスキマスイッチが登場しました。

 

www.tv-asahi.co.jp

 

たまたまテレビをつけたらやっていたので何の気なしに観たのですが、大橋卓弥先生の教えが大変興味深かったので、紹介したいと思います。なお、テレビ朝日の番組公式ホームページをみると、スキマスイッチのコーナーは完全に抹殺されており(正確には一切言及がなく)、ちょっと驚きました。中島美嘉のトイレの話なんかより全然面白かったのに!(別に中島美嘉キライじゃないですが、あくまでも内容として)。

 

全力少年

 

スキマスイッチが登場したのは、音楽の楽しさを独自の視点から学ぶという「音学完全燃SHOW」というコーナーです。テーマは、皆がよく知っているヒットソングも、カラオケでは微妙に間違ったメロディーラインで歌われることが多いというもの。教材として、Mr.Childrenの「365日」、久保田利伸の「LA・LA・LA LOVE SONG」、スキマスイッチの「全力少年」が取り上げられていました。

それぞれの曲のサビを歌の上手なお笑い芸人の人がカラオケで歌って、後から本人歌唱の音階と重ね合わせていくのですが、確かに本当の音階はポイントとなる箇所で半音低かったり、半音高かったりします。すごく微妙な差異ですし、間違っているほうも自然な、歌いやすい音階なので、多くの人が間違ったメロディーラインで歌ってしまっているそうです。言い換えると、本当の音階のほうが、自然でない、ちょっとひねったものになっているのです。なお、大橋さんは、「365日」の正しい音階は桜井さんに直接確認したっぽかったです。

 

大橋さんいわく、本物の音階のほうがひねったものになっているのは、「推測ですが、わざとだと思います」。たくさんの曲が世に生まれ、送り出され、今やありとあらゆるメロディーが氾濫しているといってもいい中で、少しでもオリジナルな曲にしたい・・・・というアーティストの強い思いが、そうさせているのではないかというのです。実際、「全力少年」はそういう思いからあえて歌いづらい、難しいメロディーラインにしていて、大橋さん自身も仮歌の段階で何度も繰り返し練習し、体に沁みこませて初めて間違わずに歌えるようになったとか。「難しい曲を歌えるようになっていくのも音楽の楽しみだと思うので」とも言っていました。

 

この、一般人には気づかれにくいこだわり・・・・いいですね!

 

私としては、当然のことながら、フジファブリックのことを思い出しました。同じようなことをメンバーもどこかで言っていたような気がしますが、フジファブリックもオリジナリティには強くこだわっていて、あえてのコード進行とか、たくさんあるようです。ここがこう、と指摘できないのが残念ですが、そういう細かいこだわりの総体が私の好きなフジファブリックサウンドに成っているのでしょう。

 

アーティストの曲作りにおけるこだわりとか様子とかがわかる番組って楽しいですね。また、大橋さんが「365日」のサビを口ずさんだとき、私もゲストの黒沢かずこと同じように興奮しました。大橋さんはほんとに歌上手だなああああ。