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彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

【速報】フジファブリック 9年ぶりの日比谷野外音楽堂ワンマンライブ開催

2015年10月25日、今宵の月齢は12.1の中潮です。日比谷公園の野外音楽堂からも、月がよく見えました。

 

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「月が綺麗ですね」

小説家・夏目漱石が英語教師をしていたとき、生徒が”I love you”の一文を「我君を愛す」と訳したのを聞き、「日本人はそんなことを言わない。月が綺麗ですね、とでもしておきなさい」と言ったとされる逸話から。遠回しな告白の言葉として使われる。(ウィキペディア)

 

これ言われてもそういう意味にはとれないでしょーとこれまで思っていましたが、今夜のフジファブリックの9年ぶりの日比谷野外音楽堂でのライブがあまりにも素晴らしく、しかも月がとてもきれいで、なんていうか、

 

月が綺麗ですね=フジファブリックが最高に好きだ

 

っていう謎の公式が自分の中で成り立ってしまう程度に今頭がイカレテいます。

以下セトリも含めてネタバレありの感想です。

 

 

予想通り少し冷える東京の10月の夜。我々は、ホッカイロ(貼るタイプ)を装備し、「GIRLS」の特典ブランケット(愛称:しゃけ)を椅子に敷いて、メンバーの登場を今か今かと待っていました。すっかり暗くなった頃、突如鳴り始めるスピーカー。左右から交互に、聴いたことのないカッコいい音が響く中、メンバーが手を振って登場します。盛り上がる客席。

 

最初の曲はなんだろう、やっぱり「Girl Girl Girl」かな?それとも・・・・とあれこれ思っていたのですが、一曲目は予想では次点だった「Green Bird」でした。

しびれました。身体の芯がゾクゾクっときました。

たぶん、今日のライブで一番、来たんじゃないかな。

こういう感じを待っていたので、今日はいいライブになるという予感が確信に変わりました。

 

次は「Small World」。ミニアルバム「BOYS」「GIRLS」の曲多めで来るのかなと思っていたので、少し意表を突かれました。

 

賞味期限が切れた 二人だけの約束

果たせないままになってしまうのか?

だってさ消えないちっぽけなプライド 涙のイメージ

 

描いた未来へ 繋いで行くのさ たとえ過去が邪魔をしても

信じていた日々を忘れないで 伸ばしていたその手を

 

今日、34歳になった総君はいろいろと語っていたのですが(本人いわく「謎のロングトーク」)、その中で、志村君のことがあって、バンドを続けたいという思いから歌い始めて、最初自分は「志村君のことしか歌うことがなかった」、でも、ボーカルをやっているうちにいろいろ気づくことがあり、そのようにして気づいたことや想いをフジファブリックの新曲として出せるようになって本当に嬉しい、というようなことを言っていました。

「Small World」は上記のような葛藤があったと思われる頃の曲なので、「二人だけの約束」が、総君が心の中で志村君にしていた約束だと思うと、感慨深いものがあります。今は、しっかりと、「描いた未来へ繋いで」いけていると思うから。

 

次は「」。

皆で一緒に空を持ち上げました(恒例)。

 

そして次は、「サボテンレコード

9年前の野音でもやった曲です。

でもでも だってね それが口癖だったね

進む感情論 へっぽこの男にゃ分からん

からの

ならば全てを捨てて あなたを連れて行こう

今夜 荷物まとめて あなたを連れて行こう

という展開は、歌詞の流れ的にはよくわからないんですが、曲の盛り上がりに妙な説得力があって、志村の曲は緩急のつけ方が上手いなあと思います。

 

そして「夢みるルーザー」「シャリ―」と続いて、「オン・ベース、加藤慎一!」の掛け声で始まったのは「キノウ」。

ベースの響きが強調されて、なんだかジャズっぽく、余裕があっていい感じ。今日、CDとライブで一番大きく印象が変ったのはこの曲かもしれません。

 

そして、そのジャジーな雰囲気のまま突入したのが「robologue」。

会場がかすかにざわめきました。すごくいい曲なのに「LIFEツアー」でも「はじまりましツァー」でも演奏されなかったので半ばあきらめているけどでもやっぱりすごく聴きたい!って皆思ってたんじゃないでしょうか。

最初の、工場での擬音ぽくギターがギギギーって鳴るところ、山総がやけに嬉しそうに(まるでいたずらを見せつけて喜ぶ少年のごとく)笑っていました。そして、他の曲よりも少し癖のある歌い方をしていましたが、それが曲調にあっていました。全体的にとても良かったです。アウトロが長めにアレンジされていて、ギターと鍵盤がエモーショナルに絡み合う様は見どころの一つ。もっと長くてもいいのよ、もっと私達を置いてけぼりにして!と思いました。

 

でもね、でもね・・・・。

「変わっていっても 後悔しないよ 出会いはすべて感動的」のところで腕を振るのは違うと思います。

いや、振りましたよ。山総が振ったからね。山総が振ってて、リスナーが全然振らなかったらさみしいじゃん。だから振ったけど、腕は「Magic」でも「LIFE」でも「Girl Girl Girl」でも振ってあげるから「robologue」では振らなくていいんじゃない?そういう雰囲気の曲じゃないと思うから。

この点は、名古屋でも注視しようと思います。

 

そして、「若者のすべて」、「ECHO」へ。

「ECHO」が聴けるとは全く予想していなかったので、驚きましたがとても嬉しかった。そしてとても良かったです。

何度も僕ら繰り返して

離れ離れでも歩き出して 君はここにいないよ

野音で歌うのにふさわしい曲だと思いました。

 

続けて「ALONE ALONE ALONE」。

これも、とても聴きたかった曲なので嬉しかったです。でもこれは、もっともっと、かっこよくなるんじゃないか?という可能性を感じさせる余地も少しあるような気がしました。もっと成長したところを聴いてみたいです。

 

そして「モノノケハカランダ」から「Girl Girl Girl」へ。この辺、ちょっと順番が曖昧なんですよ。どっちもよかった。特に「Girl Girl Girl」は、やっぱりライブ映えする曲だと思いました。華やかで完成度高し。

なお、「淡い時の中 夜風の随に 長いキスをしよう」のところで、あろうことか山総はハンドマイクで舞台前方まで出てきて客席に向かって投げキッスをしました!キャーと騒ぐ観客席。そしてマイクスタンドに戻ろうとしてコードにひっかかりこけました!これが山総クオリティ。ありがとう、山総。

 

気を取り直して、次の曲です。

打ち上げ花火


フジファブリック 「打ち上げ花火」 Live at Hibiya Yaon - YouTube

 

よくぞこの曲をやってくれました・・・・という感じです。

すごく難しい曲だと思うし、すごく志村っぽい曲だと思うし、そしてすごくフジファブリックっぽい曲だと思います。だから、聴けて良かった。

歌も演奏も最高に決まっていました。そして月が綺麗だった。

 

(たぶん)つづいて「Magic」。

もう腕を振りましたとも!君のためならいくらだって振るさ!

山総はやはり笑顔でした。

 

そして「夜明けのBEAT」「星降る夜になったら」。

ここらへんは定番ですね。体が勝手に動きます。何度聞いてもいい曲だ!

 

本編ラストは「夜明け前」。

フジファブリックの「最新」を感じさせる曲です。

これ、ほんといい曲ですよね。ライブで聴くと、ひとつひとつの音がくっきりと迫ってきて、単なるバラードではない・・・・!って思うんです。

 

そして一度はけた後に、わりとすぐにアンコール。寒いのを考慮してくれたんでしょうか。総君は長いジャケットを脱いで登場しました(ダイちゃんと加藤さんは前と同じ格好)。

 

一曲目は「BABY」。

この歌はね、ずるい、ずるい感じですよ!山総が歌ってなかったらたぶんこんなに好きになったりしない歌詞なんですが、この人が歌うとなんか入ってくるみたいで。一種の人徳・・・???

 

そして、曲が終わって余韻にひたっていると、いや、ひたろうとしたら、何やらダイちゃんが咳払い。

山総:「ちょっと、余韻にひたってるのに・・・・」

しかし、咳払いはどんどん大きくなります。アレ?と思っていたら、これが合図だったらしく、山内総一郎34歳を祝うバースデーケーキが運ばれてきました。巨大なフェンダーの赤のストラトキャスターをかたどったケーキです。ロウソクもいっぱい立っていて、スタッフが火をつけてくれます。しかし、秋風のためか、総君が吹き消す前に消えてしまいました。

「志村が消したんじゃない?」

「彼ならやりかねない」

笑いさざめくメンバーと客席。なんかこういうことを笑って言えるようになったんだなぁってしみじみします。

この時の総君のダブルピース笑顔は、ダイちゃんが写真に撮って、「写真金澤」に早速アップしてくれました。ありがとう、ダイちゃん。

 

「冷えてきましたね。アツくなってください!」ということで、「銀河」から「LIFE」へ。

 

あっという間の2時間30分でした。

 

なんかいろいろ思うところのあるライブでしたが、特に思ったのは、私も頑張ろう、ということ。山内総一郎氏があそこまで頑張ってんだから、私も頑張ろう、と思いました。前向きな、すがすがしいエネルギーを受け取ることができました。

 

以上、速報でした。