彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

ALTERNATIVE NATIONのマンスリーゲストとしてフジファブリックが登場

東京のFMラジオ局であるInterFMの番組「ALTERNATIVE NATION」の10月のマンスリーゲストとして、フジファブリックが登場しました。

 

f:id:ManamiSinging:20151024193413j:plain

 

毎週のテーマは次のとおり。番組ブログでも内容が丁寧に紹介されています。

 

第1週:フジファブリックができるまで

http://www.interfm.co.jp/alt/blog/2015/10/03/19/17/

 

第2週:ターニングポイント

http://www.interfm.co.jp/alt/blog/2015/10/10/21/05/

 

第3週:GIRLS

http://www.interfm.co.jp/alt/blog/2015/10/17/19/23/

 

第4週:フジファブリック流曲作り

http://www.interfm.co.jp/alt/blog/2015/10/24/18/40/

 

4週にも渡っているので、内容も丁寧ですし、普通のプロモーションよりも深く掘り下げた話が聴けました。

本エントリーでは、3週目「GIRLS」と4週目「フジファブリック流曲作り」から、印象に残った部分を挙げていきます。

 

GIRLS

  • 山総:歌詞は「くぅ~」って思いながら書いてる。鮮明に覚えているのは「恋愛か挫折」でしょ。/金澤:僕は、あの時お腹すいたな~って食欲とか(笑)。
  •  「BOYS」は、男ならではのうじうじしたもの、混沌としたもの、何が何だか分かんない状態、なんかつっぱしってたりとか、熱にやらてれる感じを表現したくて、曲のテンポ感も早い。ちぐはぐ感を大事にした。
  • 恋愛には不器用なメンバー。金澤は気が利く。すべてに対して。男女関係なく。でも、それがいいとは限らない(笑)。山総「俺はいいと思うけどね」、加藤「俺は好きだよ」
  • 山総:「いっぱいいっぱいになると、それしか見えなくなっちゃう。女性のこととなるといっぱいいっぱいになりやすい。それが逆に怖い。そうならないようにしてるところもある、たぶん、どっかで。20代で痛い目を見た。我を忘れて音楽が手に付かないことを知ったりすると、それは嫌なんで。でもそれがまた守りにはいってるっぽい(笑)。でもそういう時期だと、自分ではそういう時期だということを書いてそれを飲むようにしてる(笑)。」

 

最後の山総の恋愛観は、な・る・ほ・どー、っていう感じですね。「GIRLS」収録曲である「夜明け前」「Baby」は、それなりに実体験が混ざっている歌詞のようですが、「これは相当なロマンチスト・・・・・」という気がしていました。ダイちゃんや加藤さんが恋愛をテーマにした歌詞を書いても、ここまで真正面な感じにはならないんじゃないかという気がします。また、「BOYS」収録曲である「Green Bird」「ALONE ALONE ALONE」は、失恋の歌ですが、この歌詞での過去の恋愛の引きずり方も、恋愛への入れ込み方を想像させるものでした。

話の内容からすると、20代の恋愛では、いっぱいいっぱいになって、音楽がおろそかになった経験をし、今はそういったことを避けるために恋愛を若干封印してる(?)面があるのでしょうか。

 

たしかに20代~30代の恋愛は破壊力が強い。

人が周りをめちゃくちゃに破壊してるのを見た事もあるし、人そのものが破壊されちゃったのを見た事もあるし(精神的な意味で)、自分も若干周りに迷惑をおかけしたような気がします。だから40代ではもういいかなってタイプもいれば、一生続くタイプもいるんでしょうね。山内総一郎氏が今後、どんな局地的な人生の砂嵐に巻き込まれるのか(巻き込まれることがあるのか)、少し興味があります。不謹慎ですが。

 

フジファブリック流曲作り

「 曲作りは常にしているですか?それともリリースが決まってから?」

山総:ギターを弾きながら鼻歌を歌いながらメロディーを作ることが多いので、良いのができたら、ボイスレコーダーに録音しておく。一番多いのはツアー終わった直後。あんな曲、こんな曲をやったらどうなんだろう、と思う。目の前にお客さんがいると、何を歌いたいか、明確になる。イメージがバッと出てきたりする。

 

「はじまりのうた」は「LIFEツアー」の最中に作られたものだし、「Green Birld」や「夢みるルーザー」は「はじまりましツァー」の最中に作っていたものでした。ライブでの反応を受け止めて、曲作りをしていたんですね。ライブで生まれた曲だから、ライブで育っていくのかなあ。

 

金澤:前と今は若干違う。前は、夏休みの宿題じゃないですが、リリース前にどどどって作る感じ。今は、実験してる。家で遊びながら実験して、それが曲になったらいいなって。最近、楽しい。

 

「最近、楽しい」というダイちゃんの発言を受けて、山総が軽くショックを受けているように聞こえたのは気のせいでしょうか(笑)。「裸足のバレリーナ」は、ダイちゃんが自分で作詞作曲アレンジミックスまでした曲です。今まで人のサポートに回っていた(それが好きだし、得意だし、使命だと思っていた)彼が、自分自身を掘り下げることを趣味ではなくフジファブリックでの活動としてもやり始めたのであれば、メンバーもきっと嬉しいですね。

 

「歌詞と曲は、どちらを先に作りはじめるのでしょうか?」

山総:詞とメロディーが一緒にでるのが一番曲として芯が通ってていいなという実感はある。メロディーに対して歌詞をはめるのは、すごく技術がいる。それもあって、僕は、詞を先に書いて、それに鼻歌を付けていくのも、結構好き。

加藤:僕は(作詞は)後派。曲の世界観が決まってからの方が、やりやすかったり。

金澤:僕も(詞は)後のせ。後は大変。メロディーに対して、その文字数でね。

山総:それが一番宿題になりやすいから、俺苦手やねん。メロディーとか鼻歌でつくっちゃうと、ノリであったりとか、子音のひっかかりとか、仮歌を超えなきゃいけない。仮歌のほうがよく聴こえんなっていうのがある。先に言葉があると、それを超えなくていい。

金澤:僕の場合、メロディーができた時点で、曲に色がついてることが多いので、後からそこに詞をのせていくと、歌詞の意味のつじつまが合わなくなってしまうことが多い。それをまとめるのが、苦痛でしかない。

 

曲先でつくった場合、「ノリや子音のひっかかり」が仮歌を超えなくちゃいけなくて大変、というのは、興味深いですね。自分で作って自分で歌うひとならではの感覚のように思いました。

 

「レコーディングには時間がかかるほうですか?」

山総:今日これ終わったら焼肉行こう、って日、すっげえ早く終わった。

金澤:やればできるじゃん!

山総:焼肉屋、閉まるじゃねぇかって。近所なのに。

金澤:早歩きで行ったもんね。

山総:全然間に合った。

 

そんなに焼肉を食べたかったのか。力ありますね、焼肉。その後、昔、すごく時間がかかったレコーディングやミックス(22時間ぶっ通しなど)について語り合っていました。

 

来週のテーマは、「フジファブリックのこれから」だそうです。楽しみです!