10月14日に発売されるフジファブリックのミニアルバム「GIRLS」に収録予定の「Girl! Girl! Girl!」が、フジファブリックの会員制モバイル専用サイトFAB CHANNELで一週間限定でフル視聴できます。早速聴いてみました@バルセロナ。インターネットって便利ですね!
第一印象は、
これがCHOKKAKU様のアレンジか!
というものでした。
「Green Bird」で耐性ができているから、驚かない。とはいえやっぱり少し、驚きました。
いろんな音(色彩)が上手に均等に混ざっていて、ギターもバリバリ入ってるけど(特に後半)、背景に溶け込んでいる。総君のボーカルと背景の音のマッチング具合いを楽しむ曲でしょうか。百田留衣氏のアレンジとはまた違う、「外の人」が入った時のフジファブリック、という感じです。こういう経験を通じて、フジファブリックのメンバーの引き出しも広がっていってるのかなーなんて思いました。
歌詞の世界観は、「パレード」に近い、恋の始まりにおけるノーテンキな男子の様子。
ねえねえ今日はヒマしてない?
って電話もらってワン・ツー・スリーでもう
すぐに部屋を飛び出した
で、
君まであと少し
はやる気持ち Dancing
君の白い胸まで滑り込みだね
って、がっつきすぎだろう若者よ!
・・・・と思った私は、うん、こんな風に初デート前のドキドキ具合を懐かしむ年齢になったということなのでしょうね。
大学生の頃、オザケンのアルバム「LIFE」を聴きこんでいましたが、たぶんあの頃の私は、「男子にこんな風に想われる恋をしてみたい」という気持ちでいっぱいだったのだと思います。真っ直ぐな気持ちを捧げられたい、足元がフワフワする多幸感を相手にも味わってもらいたい、という強い憧れがあり、そんな私に小沢健二の曲はもうど真ん中で、「早く私の心の扉を叩いて!」と思いながら、銀杏並木の枯れ葉を散らしておりました。
そして時を経て、経験を重ね、恋愛初期のバラ色世界観は、その後の(時に)激しい喧嘩や疲労と必ずセットであるという現実を私も学び、恋は恋で素敵だけどアレをもっかい最初から繰り返すのはいい加減よいかな、というステージに至り、今はもう完全に、「パートナーといかに穏やかに関係を持続させていくか」に重心はシフトしちゃったんですけど、10代、20代の頃の私だったら、きっとこの曲から受け取るモノはずいぶん違っていたのでしょう。
そんなことを聴きながら思いました。
いつもより文章ぐだぐだですが(二日酔い)、初聴きの感想は以上です。