今週はタイムリーにPodcastの音声が聴けるようになった、R&R Band Wagon Vol.022。今回、フジファブリックは3つのバンド中のトップバッターだったので、例のごとく小芝居で始まりました。患者山総&藪医者ダイちゃんの謎のダイアローグです。
これは、やっぱり、脚本にアタリハズレがあると思います。
私は、加藤さんの感じの悪い店員のシリーズ化を希望しています。
弾き語りについて
今回は、山口県まで山総氏の弾き語りを聴きに行った私にとって、とてもタイムリーなテーマのトークがありました。
この夏、けっこう、総君一人で各地のフェスに出演されるようですが、その間、加藤さんとダイちゃんはどのような活動をされていますか。
また、総君は、一人の活動ってどんな気分ですか。さみしかったりしますか。なんだか気になります。(リスナーさんからの質問)
答え:やっぱりちょとさみしい
- 楽しくないわけじゃないけど、すごく心もとな~い気分になる。さみしかったり、所在ない感じ。
- 独りでいくと、ご飯はどこかに混ぜてもらう的なことになる。「独りでつついてるとちょっとかわいそうやんか。自分が」知り合いの方がいるとまぜてもらうことになるが、少しづつ出演で人々が居なくなる。最後の独りになりそうになる前に、楽屋に帰り、やらなくてもいいような腹筋などして過ごす。
- 出演が終わった後がまた、さみしい。「お疲れ様~っていっても、疲れてんのは俺だけ。夜中だと、みんなちょっと寒そうにしてる。こっちは汗かいてるのに」
スタッフの人がいるからさみしくないのかな、と思っていたのですが、やっぱりちょっとさみしいんですね。「疲れてんのは俺だけ」「暑いのは俺だけ」というのは盲点でした。同じ興奮というか、セッションをした「熱」を共有できるメンバーがいないのは、さみしいんですね。
その他、セットリストの決め方(なんとなくは考えるようにしているけど、前の出演者の終わり方などを踏まえて、その場の雰囲気で決める)や、やりたい曲は沢山あるけども、あらかじめ時間が決まっているので時間との闘いなんですよという話など、興味深いトークでした。
ちょっとさみしいといいつつ、歌うことに積極的で、活動的な山総氏。いろんな思いがあっても「音楽」がそれを凌駕していく、まさに「音楽」中心の生き方が改めて感じられて、感慨深いものがあります。
孔雀ダイスケ
ダイちゃんと加藤さんはソロ活動しないの、という話の流れの中で、ダイちゃんはソロの時の方が自由闊達なイメージがある、3人でいるときも抑えないで自由にやって欲しいぞ!という、山総氏と加藤さんからの強いリクエストがありました。
山総「ダイちゃんは、ソロ、どんな感じですか。なんかね俺は!
・・・・ああ、ごめんね、自分でふっといて口出して!」
ダイちゃん「いつもどおりだからいいよ」
山総「ダイちゃんは、一人の時の方が、のびのびやってるイメージがある!」
ダイちゃん曰く、メンバーといるときは、どうしてもバランスを取ってしまう、または状況に適応してしまうとか。一人でのソロ活動(料理とか?)の時は、音楽以外のことについて、果てしなくしゃべり続け、その様は鳥に例えると孔雀のようであるらしいです。
山総「あんまおさえないで。ライブでも、どこでも。バランスは適度に考えつつ、開放的なダイちゃんをみたい」
ダイちゃん「鏡みたいなもんです。2人がそういう感じだと僕もそういう感じ」
山総「だからそれは、3人ともそう思ってんのよ」
過去のインタビューや週刊金澤でも、山総氏はダイちゃんに、そういうリクエストを出していますね。どうしても全体の調和を考えてしまうダイちゃんに、もっとリミッターを外して欲しいと思っているのかな?音楽的にもっと突き抜けられるはず、それを俺らに見せてみろや、みたいな感じでしょうか。
バランスをとりに行ってしまうのはダイちゃんの抜きがたい性格であるらしいのですが、山総氏は、ダイちゃんにその殻を破らせたくて、無茶振りしたりしてる面もあるのでしょうか。加藤さんはそれを傍らから見守ってる感じですね。
(写真は、広島でダイちゃんを想いながら飲んだコーヒーです)
3人の化学反応がこれからも楽しみです。