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彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

映画「チャイルド44」 楽園に殺人は存在しない

たまに見に行く映画は暗いものが多いです。

今、最も旬な俳優といってもいいトム・ハーディ(「MAD MAX 怒りのデスロード」の主演)主演、リドリー・スコット制作の「チャイルド44 森に消えた子供たち」を観てきました。

 

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 スターリン政権下にある1953年のソ連。9歳から14歳までの子供たちが変死体となって発見される事件が発生する。現場は山間の線路沿いに限定され、全ての被害者は裸で胃が摘出されており、直接の死因は溺死であった。秘密警察の捜査官レオ(トム・ハーディ)は、親友の息子が犠牲となったことから捜査に乗り出すことに。だが、それを契機に元同僚に追われ、妻ライーサ(ノオミ・ラパス)にいわれのない犯罪の容疑が掛けられてしまう。窮地に立たされる状況で、真相をつかもうとする彼だが……。

 

youtu.be

 

世界中でヒットした原作は、ロシアでは未だに発禁だそうです。スターリン政権末期の密告社会がこれでもかと描かれているので、さもありなん。この映画の主役というか主題は、密告社会の陰鬱さそのもののように感じました。

 

以下、ネタバレです。

 

密告社会怖すぎ。

住めない。住みたくない。今、中国で人権派弁護士がばんばん拘束されてると報道されているけど、それが事実なら、ほんとにその人たちの運命に胸を痛める。ある日突然、連れて行かれ、処罰される恐ろしさ。しかも、それが全くの事実無根だったりもするわけですよ。

 

この映画でも主人公は、嵌められ、転落していきます。

そう、二つ目の感想は

トム・ハーディの転落っぷりが過酷すぎる!

妻の密告を強制され、苦渋の果てに妻を守ることを選び、僻地に飛ばされる元エリート捜査官。

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そこで更に妻からの「愛してない」発言。妻の嘘。行き詰る暮らし。ただ息をするためだけに生きる、そんな境遇から脱したくてすがるように取り組んだ連続少年殺人事件の捜査でモスクワに潜入するも、さらに裏切りの連続。その果ての拷問。放り込まれた移送列車で降りかかる凶器。

 

しかし主人公は不死身だ!

タフだね。タフでないと主人公はつとまらないものね。

さらに奥さんも強い!何者?

と思ったら、奥さん役、「ドラゴン・タトゥーの女」のスウェーデン版のリスベット役だった人か。どうりで。

 

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最後は救いのある結末ですが、原作は三部作ということなので、続きもあるのですよね。原作読んでみようかな。

どうも映画では、原作のかなーり大きな基本的な設定を飛ばしているみたいなんですが、トム・ハーディの不器用で野性的な男の演技が最高だったのでよしとしましょう。

 

いやほんと、トム・ハーディ(っていうかレオ)の男気には惚れますよ!

 

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