フジファブリックの「はじまりましツァー」のライブファイナル@那覇桜坂セントラルに参戦してきました。
「六本木、盛岡、福岡ってチケット取ったんですけど、那覇迷ってるんですよね~。そのあとお台場もあるしな~。ちょっとね、行き過ぎっていうか・・・・」「盛岡行ってる時点で、那覇とかもう誤差の範囲じゃないですか?」「そうか!」ってことで行ってきました。
そして、はるばる行った甲斐のある、ライブでした。会場の熱と圧に煽られて、メンバーが、ラストステージに相応しい、凄まじい演奏と歌で魅せてくれました。
最初に今ステージの特徴を述べますと、
- セットリストは、アンコールの徒然の前に星降る夜が加わった(ラストステージボーナス?)。
- 会場がむちゃくちゃ熱かった。ホットヨガだと思って耐えた。
- 会場の熱気が凄かった。モッシュもあった。東海道線の横浜ー品川間だと思って耐えた。
- 山総はすぐに、シャワー浴びたばっかですよ、みたいな髪型になった。
- 熱気に煽られてメンバーが神がかり的な演奏をした。山総の歌も最高のパフォーマンスだった。
- チャンダイブルースは、ソーキそばの固いのが食べたいんだけど麺はどこで売ってるの?と言うテーマ。
- 最後、山総が「(ツアーは)大成功!」と言って、看板をもってるジェスチャーをした。それが、看板を持ってるジェスチャーだということは、ダイちゃんが「ドッキリ?」って言わないと私は永遠にわからなかったと思う。
というあたりです。
☆☆☆
はじまりましツァー、最初は、「何がはじまるのかな?」と思っていたんですが、実際に4つライブを観て、
確かに、これは始まっている
と感じました。フジファブリックは、このツァーを通じて、確実にバージョンアップしました。WindowsがVistaから7にアップデートしたみたいに、OSが変わった感じ。
特に山内総一郎氏は、フロントマンとして完全に腰が据わり、ステージで自由に振る舞い、そして、観客の視線をばんばん受け止めはじめました。
人の視線を一身に浴びる、って凄まじいことだと思うんですよ。受け止めるのにすごくエネルギーがいるし、増幅してさらに返すわけだから、普通の人にはとてもできない。山内総一郎氏も当初はすこし及び腰だったり、落ち着かない気持ちでいたりしたと思うんですが、今、振り切って足元を固めた彼は、全部受け止めて、なおかつステージの上で実に自由に笑い、唄い、ギターを弾き、輝いています。
今日のブルーもすごかったですよ。前の女子も後ろの女子も斜め前の男子も、もちろん私も、固唾をのんで集中して聴きこんでいたんですが、同時に、惚れていました。完全に、もってかれてた。
Perfumeの3人が、どんどん綺麗になっていったように、山内総一郎氏はこれからどんどん、観客のエネルギーを吸い取って男前になっていくと、確信しました。
そして、歌が自由に歌えるようになった分、ギタリスト山内も帰ってきました。飛び散る汗がキラキラして、髪の毛が顔にはりついてあたまぐしゃぐしゃーってなってて、そして奏でるギターの音色は強烈でした。
今日は、あまりの圧に、音に身を委ねて踊ることが難しかったので、山内総一郎氏の姿を目に焼き付けることをメインにしたのですが、あまりのギター神的な(又はギターの王子様的な)様子に、ずっと私、口を開けてたような気がします。
興奮冷めやらぬ那覇の夜でした。