この写真がなかなかよかったです。
総君はちょっとクールな表情。こういう顔もできるんですね。3人とも笑顔の写真もあって、そこではダイチャンと加藤さんも、とても柔らかい感じで映っています。フジファブリックのメンバーは、透明感のある写真が似合う気がしますね。
インタビューでは、Live at 武道館の振り返りから、「BOYS」盤の制作、「GIRLS」盤の展望などが語られてゆきます。読んでいくと、「BOYS」 盤のテーマは、まさに「BOYS」そのもので、恋愛というのは10代の少年に含まれる1エピソードに過ぎず、メンバーが取り組んだのは「少年時代ってなんだったか?」というものだったということがよくわかります。「あなたと、ぶつかりたい」とか「恋愛」は、このミニアルバムのテーマとして掲げるのはちょっとミスリーディングですね。
山内 特にダイちゃんが言ってたのが、”BOYS=ギターのイメージが強い”と。だから、この曲に本当はキーボードのモーグを入れたいと思ったんですけど、ダイちゃん曰く、「そうではなくて、”BOYS感”には、ほうきでギャーンとギターの弾き真似をするような青春感があるんだ」と。
ほうきでギター、確かに、掃除の時間によくやっていましたよね・・・・。
インタビューでは、歌詞にまつわる興味深いエピソードをいろいろ披露しています。「夏の大三角関係」では、2番に入ると「人ごみの中/視線の先に/夜店に向かう君を見つけた/ヒヤリ冷たく/背筋が凍り/ありえないだろ/この光景はなんだ?」と続くそうなんですが、なんと、歌い手は、彼女と連れ歩く「日に焼けたお兄さん」に近づいて肩に手をかけます。
山内 でも、そこが一度議題に上がってたんですよ。ここは手をかけないほうがいいんじゃないかと。だけど加藤さんが『ここはオレらの願望を入れてもっと前に進んでみよう』と。そんな、ライザップ的な人に手をかけるなんて(笑)、普通はできないと思うから、逆にやってみようと。
3人の願望だったのか!
かくありたい、と思うのでしょうか・・・・。
かさぶタウンこと「マボロシの街」についても、エピソードが語られています。
加藤 テーマが”BOYS”だし、金澤少年はどんな"BOYS"だったのかを、いろいろ話してもらって。たくさんのエピソードがあったんですけど、その中で、昔、かさぶたが出来た時に、そこに街を想像して作っていたと。
――――は?
金澤 相当ヤバい少年ですよね(笑)。
加藤 ここに工場があって、ここに住宅街があって、みたいなことを想像していたと聞いたときに、あ、もうこの曲が出来たなと。
そんな想像をしていた金澤少年もユニークですが、それで曲が出来たと思うくらいイメージが湧き上がる加藤さんも面白いよ。
エピソードを語る3人がとても楽しそうで、アルバム制作には産みの苦しみあるんだろうけど、出来上がった喜びは何物にも代えがたいんだろうなあと思わされます。
はやくアルバム聴きたいな~。