アルバム「STAR」収録曲。作詞作曲山内総一郎。「この曲の歌詞が出来てから、ようやく『ECHO』の歌詞に正面から向かっていくことが出来た」という曲(アルバム「STAR」ライナーノーツ〔Drop〕)。
- アーティスト: フジファブリック
- 出版社/メーカー: Sony Music Associated Records Inc.
- 発売日: 2013/10/23
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終わりそうな雨降りだから大丈夫さ
傘を閉じて露はらって歩いてる
Dropとは、雨の滴なのか。
雨はまだやみきっていない。
せめて今なら何となくうまく話せそうだ
なのにどうにも出来ないまま巡ってる
なぜ、「今なら」うまく話せそうなのか。
雨が降ったから、又は雨がやみそうなタイミングだからか。
また、話せそうなのに、どうにも出来ないのはどうしてか。
話したい相手である「君はここにいない」から?
それとも、もっと別の理由から?
零れそうな心がそっと呼びかけてるんだ 迷わないように
僕のままで行けるかな 思ってみたけれど
「僕のままで行けるかな」
僕は僕のままで
この場所に立ち続けることができるのかな
「思ってはみたけれど」
それとも僕は変わらないと
無理なのだろうか
この場所に立ち続けるのは
次の角を曲がったその先に、なんてな
ほら雨は上がってるよ
曲がった先にいて欲しいと願った人物は
今はいない。
雨が上がったと語りかけた相手は。
「今回のアルバムでは一番足が止まる曲というか、迷いが表現されている曲ですね。実際そういう心境のときに作られた曲ですし、ここでは心は自分に呼びかけているんですけど、自分は誰かに聞いてみたいけど、聞くことが出来ない、そんな心境を歌っています。」(アルバム「STAR」ライナーノーツ〔Drop〕)。
メロディーが王道なのでうっかり聞き流してしまいそうになるけど。
『奇跡を信じてみて 例えばそう何にでもなれる世界を』
そんなこと話せるかな
「僕のままでも行けるかな」「だとしたらそれは奇跡かもな」「でも行くと決めたら行くしかないな」
山内総一郎という人の言っていることは、この頃からあまり変わりがないんだけど、歌うステージは確実に変わっていってる。そのスタート地点の一曲。