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彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

「Drop」 零れた言葉

フジファブリック フジファブリック-2011 楽曲レビュー

アルバム「STAR」収録曲。作詞作曲山内総一郎。「この曲の歌詞が出来てから、ようやく『ECHO』の歌詞に正面から向かっていくことが出来た」という曲(アルバム「STAR」ライナーノーツ〔Drop〕)。

 

Drop

Drop

 

 

終わりそうな雨降りだから大丈夫さ

傘を閉じて露はらって歩いてる

 

Dropとは、雨の滴なのか。

雨はまだやみきっていない。

 

せめて今なら何となくうまく話せそうだ

なのにどうにも出来ないまま巡ってる

 

なぜ、「今なら」うまく話せそうなのか。

雨が降ったから、又は雨がやみそうなタイミングだからか。

 

また、話せそうなのに、どうにも出来ないのはどうしてか。

話したい相手である「君はここにいない」から?

それとも、もっと別の理由から?

 

零れそうな心がそっと呼びかけてるんだ 迷わないように

僕のままで行けるかな 思ってみたけれど

 

「僕のままで行けるかな」

僕は僕のままで

この場所に立ち続けることができるのかな

「思ってはみたけれど」

それとも僕は変わらないと

無理なのだろうか

この場所に立ち続けるのは

 

次の角を曲がったその先に、なんてな

ほら雨は上がってるよ

 

曲がった先にいて欲しいと願った人物は

今はいない。

雨が上がったと語りかけた相手は。

 

「今回のアルバムでは一番足が止まる曲というか、迷いが表現されている曲ですね。実際そういう心境のときに作られた曲ですし、ここでは心は自分に呼びかけているんですけど、自分は誰かに聞いてみたいけど、聞くことが出来ない、そんな心境を歌っています。」(アルバム「STAR」ライナーノーツ〔Drop〕)。

 

メロディーが王道なのでうっかり聞き流してしまいそうになるけど。

 

『奇跡を信じてみて 例えばそう何にでもなれる世界を』

そんなこと話せるかな

 

「僕のままでも行けるかな」「だとしたらそれは奇跡かもな」「でも行くと決めたら行くしかないな」

 

山内総一郎という人の言っていることは、この頃からあまり変わりがないんだけど、歌うステージは確実に変わっていってる。そのスタート地点の一曲。