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彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

「夜明けのBEAT」 世界中の都会の真ん中で

フジファブリック フジファブリック-2010 楽曲レビュー

アルバム「MUSIC」収録。ドラマ「モテキ」のオープニング曲として、知名度はかなり高い。作詞作曲志村正彦

 

夜明けのBEAT

夜明けのBEAT

 

 

ギターリフが癖になる感じで、そこにちょっと気怠く歌がのってくる。女神輿の映像(「モテキ」のオープニング)にも、森山未來くんが港湾を疾走する映像(MV)にも合ってしまう。カッコいい曲は、何を背景にしてもカッコいいのだということをわからせてくれる。ちなみに、MVはドラマ「モテキ」の脚本演出を手掛けた大根仁が撮っており、他のフジファブリックのMVとは少し違う雰囲気となっている。コンテナに直接、志村の映像を影写してその前を未來くんが走るシーンは圧巻。

 

歌詞から、自由に物語を想像してみる。

 

半分の事で良いから 君を教えておくれ

些細な事で良いから まずはそこから始めよう

 

まずは君の話をしろと、男は言う。そこからだと。

 

ふしだらな夜も良いのさ たまにゃ何かを吐き出そう

街中に走る車の 音がなんだか耳障り

 

うるさいと顔をしかめる。男は神経質なのだ。

 

バクバク鳴ってる鼓動 旅の始まりの合図さ

これから待ってる世界 僕の胸は躍らされる

 

誘われる「僕」のほうでは、心臓がすごいことになっている。これから異質な世界に行くことになる予感がするのだ。

 

都会の真ん中で 君は何を思っているの

だんだん夜更けが近づく 相も変わらず耳障りだ

 

男は問い続ける。何を思っているのかと。まずは君のことを話してみろと。

夜は深まっていく。

 新宿の裏通りで。

 マニラの甘ったるい匂いのする夜店で。

 メキシコシティの空気の悪い道端で。

 ソーホーの秘密めいた地下で。

 サイゴンの喧騒の中で。

 

世界中の都会の真ん中で、男が「僕」に語りかける。

だから「僕」はこれから旅を始めるのだ。