アルバム「MUSIC」収録。ドラマ「モテキ」のオープニング曲として、知名度はかなり高い。作詞作曲志村正彦。
- アーティスト: フジファブリック
- 出版社/メーカー: Sony Music Associated Records Inc.
- 発売日: 2013/10/23
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る
ギターリフが癖になる感じで、そこにちょっと気怠く歌がのってくる。女神輿の映像(「モテキ」のオープニング)にも、森山未來くんが港湾を疾走する映像(MV)にも合ってしまう。カッコいい曲は、何を背景にしてもカッコいいのだということをわからせてくれる。ちなみに、MVはドラマ「モテキ」の脚本演出を手掛けた大根仁が撮っており、他のフジファブリックのMVとは少し違う雰囲気となっている。コンテナに直接、志村の映像を影写してその前を未來くんが走るシーンは圧巻。
歌詞から、自由に物語を想像してみる。
半分の事で良いから 君を教えておくれ
些細な事で良いから まずはそこから始めよう
まずは君の話をしろと、男は言う。そこからだと。
ふしだらな夜も良いのさ たまにゃ何かを吐き出そう
街中に走る車の 音がなんだか耳障り
うるさいと顔をしかめる。男は神経質なのだ。
バクバク鳴ってる鼓動 旅の始まりの合図さ
これから待ってる世界 僕の胸は躍らされる
誘われる「僕」のほうでは、心臓がすごいことになっている。これから異質な世界に行くことになる予感がするのだ。
都会の真ん中で 君は何を思っているの
だんだん夜更けが近づく 相も変わらず耳障りだ
男は問い続ける。何を思っているのかと。まずは君のことを話してみろと。
夜は深まっていく。
新宿の裏通りで。
マニラの甘ったるい匂いのする夜店で。
メキシコシティの空気の悪い道端で。
ソーホーの秘密めいた地下で。
サイゴンの喧騒の中で。
世界中の都会の真ん中で、男が「僕」に語りかける。
だから「僕」はこれから旅を始めるのだ。