彼方の音楽

毎日の中でこころ動かされたことを、つらつらと綴っていきます。

「はじまりのうた」 キラッキラが爆発中

Live at 日本武道館で、「みんなに対するラブソング」として初披露された配信限定の一曲。作詞山内総一郎、作曲山内総一郎・金澤ダイスケ。

 

はじまりのうた (Live at 日本武道館)

はじまりのうた (Live at 日本武道館)

  • フジファブリック
  • ロック
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

これは武道館音源で聴くのがいいのではないかと思いますが、もう、キラッキラな何かが爆発しています。メロディーにも、演奏にも、歌詞にも。ついでに言えばMVにも。

 

系統としては「LIFE」に連なる、明るいポップな、キラキラ曲。

 

Mystery Tour」では「交われないとわかっていても 何度目なんだ・・・身が持たないぜ」と歌っていたボーカルギターの人が、暗いトンネルを抜けて、桃源郷かどうかはわからないけど、猫が待ってるバス停にたどり着きました。

 

前方よし!後方もよし!

2本前のバスを見送って

まっ白い息がのぼるベンチ

 

みはらしの良い場所のようです。

 

知りたいのさ もっともっと

最後に笑いあえるなんてもう

やっぱりそれって愛って問題!?

 

ちなみに「Mystery Tour」では「どうすれば間違えた僕ら以心伝心 いつかは笑いあえる夢模様」と歌っていたのですよこの人は! 

ちなみに、「愛って問題」というところは、「愛ってもんだい」とも聴こえて、加藤さんぽいな~と思いましたが、作詞には入ってないですね。

 

一本前ももう出たから

ここらでそろそろ行かなくちゃ

ポケットの中

もらったものを握りしめている

 

「卒業」では「沢山の思い出」が「こっそり鞄に詰め込」まれていましたが、こちらではポケットの中。握りしめているものは、何なのか。

 

この曲の歌詞の中で、注目すべきはCメロ。

 

だんだんまっ赤に染まって

周辺うっすら溶かして

毎回うっかり壊した

曖昧だったりする言葉に

正解なんかないけど僕ら間違えてばかり

触れらんないモノならば

何で傷ついてばかりなんだろう

 

いろんな意味にとれる言葉ですが、このくだりがあるために、歌の色合いが深まっています。どういう経緯を経てこの場所にたどり着いたのか、わからないけれども、きっとその中心には少しずつ赤く染まっていく何かがあったのではないでしょうか。「間違えてばかり」の結果、触れることができないモノ(中心にあるモノ?)が傷ついたりもするけれども、それでも、未来に向かって歩き出す。

 

同じ場所をまた見つけられるから

その時はまた会いに行けるから

 

すれ違うその瞬間は奇跡みたいなもの。でもまた会いに行けることを信じて、バスに乗り込み、旅を続けるのです。

 

最後に。

そんなわけで曲とっても素敵ですけど、MVの山内総一郎氏は、表情が、背景や歌詞と違和感ありすぎです。