初めて聴いたとき、なんじゃこりゃこのヘンテコな歌詞は、と思い、アニメのオープニングソングと聞いて納得した曲。作詞加藤慎一、作曲山内総一郎。
他の事なら気にせんが 知らず知らずに待っていた
はにかみを残してたの うれしいのか 悲しいのか
嘘をついたら針千本 誰が飲むかはじゃんけんぽん
どれだけの距離なんだろう 程よいが 良くないか
ごめん全然わからない・・・・・。私がアニメ「つり球」を観ていないからか???
なんだか素晴らしい事だってね
モノクロームに映り過ごした昨日の未来は
そうだねおとぎ話のようかな
続いてくなら誰といつでも徒然しちゃう?
誰といつでもって、節操ないな!
実は、アニメ「つり球」が海外でも放送されているらしく、徒然モノクロームは結構外国でも人気があるらしい。それで、この歌詞を英訳している人もいて、「日本語と英語だと矛盾しちゃうところもあるから100%ではないんですけども」って注意書きがしてあったけど、いや全然そんなことないよ!日本語でもわけわかんないし!ってエールを送りたくなった。ちなみに上記の部分はこんな感じ。
With no care for anything else,
Unconsciously, you've been waiting.
That shyness you've shown,
Does it mean you're happy? Does it mean you're sad?
あらなんか意味わかる!
Rock -paper-scissors to decide
Who swallows a thousand needles for a lie.
Just how long is this distance,
Is it about right to you? Is it not?
ここは苦労してる感じ。
いずれにせよ、そんな私には今一つよくわからない歌詞なんですが、サビのあたりから様子が変わってくる。
遥か彼方まで行きましょう
チョコドーナツ気楽にかじりゃ 希望期待持てるでしょ?
あきらめるのはまだ早い
行き詰った所がほら それが始まりです
このあたりのフレーズは、当時のメンバーの葛藤と重ね合わせると興味深い。「行き詰った所がほら それが始まりです」という所が特に。3人体制のフジの場合、単なる応援ソングには聞こえない。バリバリ実体験に裏打ちされているだけに(想像です)、よくあるJ-POPとは深みが違います。
なんだか恐ろしいほど解けない
パズルみたいだ 組んでは壊し繰り返す
そうだね 胸がチクチクなるさ
神頼みだよほんといつでも 徒然しちゃう
MVはこのあたりから着想を得たのか、だまし絵をつかった面白い画。監督は、PerfumeのMVで有名な関和亮さん。トリックアート好きの加藤さんが関心していました。ちなみに、この曲では、サビの歌詞に「つり球」の登場人物4名(ユキ、ハル、夏樹、アキラ)の名前を仕込むという遊びを加藤さんはしています。
いろいろ書きましたが、結局のところ、耳に残る曲。気づいたら口ずさんでる、みたいな。あと、間奏部分が相変わらず容赦なくカッコいいですね。特にギター。
アニメのオープニングという発注に対し、コンテンツの世界観に見事に応えつつ(だからアニメ「つり球」ファンからも支持されているんでしょうね)、自分たちの心情もさりげなく織り込んでいくプロ意識が光る一曲。